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伸ばし合いの大会を制した香妻琴乃 取り戻した“強気のパット”と“ボディターン”【辻にぃ見聞】

伸ばし合いの大会を制した香妻琴乃 取り戻した“強気のパット”と“ボディターン”【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年9月18日 12時09分

「距離を残したパットが届かないという選手も目立ったなか、香妻選手はしっかりと届かせた。もともとストロークがキレイで、強い球を打つことができる選手です。パットに苦しんでいたようですが、かつての強気のパットが戻ってきました」

パットの不振に苦しんでいたのは香妻自身も語っていたこと。しかし、最近の試合では「自信が持ててきた」と、グリーン上での戦いに手ごたえを示していた。「悪い時は、1〜2mの距離も打ち切れなかった」という姿は、もうそこにはない。自信を持って、ショートからミドルレンジのバーディチャンスをことごとく決めて、8つのバーディを奪った。

■背が小さくても飛距離が出る理由
また、スイングでも苦しんでいた時期との違いを辻村氏はこう見出す。

「ここ2年ほどの香妻選手を見ていると、スイング時に手でこねる、手だけで合わせるスイングになっていました。これは体の回転に腕とクラブ合っていないということ。こうなるとインパクトゾーン付近でタイミングがずれてしまいます」

ボディターンを使ってスイングができていないため、しっかりと振り抜けていない時期が続いたと辻村氏は話すが、それも最近では腰の回転がスムーズになってきたという。また香妻のスイングは、もともとが「個性的」と辻村氏は続ける。

「香妻選手のスイングはトップポジションに特徴があります。トップで手首をルーズにして、右わき、右ひじを大きく開ける。トップの位置でヘッドが地面を一回差すくらい上げる。これは、横峯さくら選手と似ています。このスイングはフェードボールを生み出すのですが、これは(横峯同様、香妻がゴルフを学んだ)『めだかクラブ』の流儀なのかもしれないですね」

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