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「完璧以上のアプローチ」でチップインイーグル奪取 46歳・近藤智弘が9年ぶり優勝にチャレンジ

最後の優勝は2014年の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」。46歳になった近藤智弘が9年ぶりの勝利を見据える。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2023年10月8日 09時15分

近藤智弘、46歳。9年ぶりの優勝をその目で見据えている
近藤智弘、46歳。9年ぶりの優勝をその目で見据えている (撮影:佐々木啓)

<ACNチャンピオンシップ 3日目◇7日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>
 
1イーグル・2バーディ・4ボギーの「72」で回りトータル11アンダー・3位タイで3日目を終えた46歳の近藤智弘。7番パー5でのイーグルは近藤にとって今後の自信につながるシーンとなった。

ラウンド中にはこんな“目玉”も…近藤はどう打った?【写真】

2打目をグリーン近くまで運び、25ヤードの3打目は軽い砲台になっており、「転がす考えもあったけど、受けているし。グリーンに直接乗せると下っているし。めちゃくちゃ難しかったけども、寄せるならもう行くしかないっていう感じで。リスクを負ってでも」と59度のウェッジを目一杯開いて直接グリーンに落とすことを選択。ピン手前3ヤードに落ちた球はカップに吸い込まれチップイン。同ホールで連日イーグルを奪取した。

「完璧以上のアプローチですよね。自分の中では本当に理想。100点」と満点をつけた。今までの近藤なら、そういった場面で消極的になっていたが、「思い切れてよかった。思い切る部分というのは、自分の中には必要な部分だったので、ああいう難しいときに勝負をかけにいくようなことを試合で試したかった。それが、たまたまかもしれないけど、いい結果も出るなというのも確認できました」と生涯獲得賞金ランキング18位のベテランでも挑戦したいことは、まだまだあるという。

「うれしかったですね。イーグルが獲れたことよりも、チャレンジできたことのほうがよかった」とスコアを縮められたうれしさよりも、自身の課題克服につながったことに喜びを表した。

日に日に風は強くなり、グリーンも速くなっている三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース。2日目の全体を振り返るれば「大変だった。こんなに難しいのかって感じでやっていましたよ。コンディションも悪くなっているし、耐えるのでいっぱいでしたね」と一日のラウンドには苦い表情を浮かべるが、気持ちは前向きだ。

トップと2打差の位置から追いかける最終日。近藤にとっては2014年「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」のツアー6勝目以来、9年ぶりの優勝がかかる。「そんなに、自分の中ではそこまでではないんですけど、せっかくだからね。その気持ちも前向きに、やっていったほうがいいなっていうところ」と挑む姿勢についてもこれまでの“消極的”な自分を卒業する構え。

「思い切りのいいショットが、何発やれるんだという。そこを自分の中では集中したい」。最終組の一つ前からティオフし、ベテランの意地でプレッシャーをかける。(文・高木彩音)

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