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23歳のメジャー覇者が“賞金王”に再挑戦 杉浦悠太は開幕Vへ「いい流れに乗れるように」

昨季賞金ランキング11位に終わった杉浦悠太。開幕戦から賞金王獲得に向けて気合いが入る。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年4月9日 19時19分

オフのトレーニングの成果を発揮したい杉浦悠太
オフのトレーニングの成果を発揮したい杉浦悠太 (撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 事前情報◇9日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7069ヤード・パー71>

プロ2年目を迎えたツアー2勝の杉浦悠太の2025年シーズンが開幕する。昨年は開幕戦から5試合連続で2位を含むトップ10入りを果たし、「日本プロ」では初日から首位を守り切って初優勝を挙げるなど、前半戦は順調だった。

【連続写真】閉じたフェースを開きながらボールを乗せる 石川遼が練習してきた“裏打ち”

その頃から「ルーキーイヤーに賞金王」という目標を掲げていたが、初V後の次戦「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント」で右ヒジ痛を理由に欠場。「賞金王を狙える場所にいたけど、怪我をして結局届かなかったので残念だった」と賞金ランキング11位に終わった昨シーズンを冴えない表情で振り返る。

自身の目標に向けて、一年間を通して戦うためには「トレーニングも大事ですけど、体のケアはもっと大事だなと思いました」とコンディションを保つことの大切さを実感。今年は練習やトレーニングだけではなく、「全部ではないですけど、トレーナーさんにも来てもらいながら」体調管理を徹底し、すべての試合に出場することも目標の一つとなった。

プロとして最初のオフは、「シーズン通して体力を保たせるためと、飛距離アップもしたい」という理由でトレーニング、技術面ではショートゲームを集中的に取り組んだ。スイングを崩さないことも意識しながら飛距離を伸ばすことは簡単ではない。「全体的な筋力アップを目指して、去年より少しヘッドスピードが速くなった気がします」とトラックマンの測定器では0.5m/sアップしたという。

アプローチでは「イメージと実際に飛ぶ球が合うようにアドレスを見直しました」とアライメントの部分を修正。「今週はグリーンが硬くて速い。乗せられればいいですが、乗らなかったときのことを考えると、ショートゲームが大事になってくると思う」と難易度の高いグリーンでオフの成果を発揮したい。

そして、昨年は前半戦の成績から「賞金王を狙えそうなところだったので言っていましたけど、今年は最初から目指していきたい」と強い眼差しをみせる。そのためにも、この開幕戦はいいスタートを切りたい。昨年大会では最終日に「62」のビッグスコアで回り、8位タイで終えている。今年は「優勝したい。ここからいい流れに乗れるように」。23歳の再挑戦がいよいよスタートする。(文・高木彩音)

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