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3番ウッドなし、アイアンはヨネックスで苦手克服 小斉平優和の優勝セッティング

「Sansan KBCオーガスタ」でツアー初優勝を挙げた27歳の小斉平優和。優勝直後に臨んだ「ロピア フジサンケイクラシック」で、そのクラブセッティングを覗いてみた。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年9月16日 14時30分

ツアー初優勝を挙げた小斉平優和の14本をチェック
ツアー初優勝を挙げた小斉平優和の14本をチェック (撮影:福田文平)

「Sansan KBCオーガスタ」でツアー初優勝を挙げた27歳の小斉平優和。優勝直後に臨んだ「ロピア フジサンケイクラシック」で、そのクラブセッティングを覗いてみた。

【写真】小斉平優和の勝利セッティング すべて見せます

セッティングは海外メーカーと国産メーカーが混在。ドライバーはピンの『G440 LST』を使用している。低スピンモデルを選んだ理由は「方向性と操作性」。大型ヘッドながら同社の中では小ぶりで、球を自在に操れる点が決め手となった。

ドライバーは最新モデルである一方、フェアウェイウッドは2023年発売のテーラーメイド『ステルス2』を使い続けている。男子プロでは珍しく、3番ウッドからではなく5番、7番ウッドの構成となっている。

「スプーン(3番ウッド)がなくても戦える」と語るように、飛距離性能の高さがこの番手構成を可能にしている。実際、初優勝を決めた芥屋GCでの最終日の最終18番パー5では、ティショットでフェアウェイをキープした後、残り270ヤードのセカンドは5番ウッドで狙える距離だったという。

最新モデルも「色々試している」と話すが、現在使用しているヘッドへの信頼が厚く、変更には至っていない。ドライバーとフェアウェイウッドはメーカーが異なるが、シャフトは「癖がない」という理由から、フジクラの『ベンタスTR ブルー』と『ベンタス ブルー』を採用。以前からフジクラのサポートを受けており、スピーダーシリーズやベンタスシリーズなど同社のシャフトを使い続けている。

ウッド類はすべて海外メーカーだが、アイアンは国産のヨネックスを使用。「アイアンがあまり得意ではない」と話す小斉平は、以前から引っかける癖があったという。しかし『EZONE CB301 フォージド』を使うことでそれが軽減され、さらに「縦の距離がいい意味で飛びすぎない」ことから信頼を寄せている。

「飛びすぎるトラブルがなくなり、自信を持ってショットを打てる。真っすぐフェース面をボールに合わせられる顔」と、このアイアンの良さを語る。実際、同モデルはヨネックスと契約する鍋谷太一も使用しており、男子プロの間でも人気のモデルとなっている。

ウェッジはタイトリストのボーケイシリーズで、50度から4度刻みの3本体制。パターはオデッセイの『Ai-ONE ジラフビーム #7』を使用している。

ピン・テーラーメイド・ヨネックス・タイトリスト・オデッセイと5社を組み合わせた14本で手繰り寄せた初優勝。27歳の進撃は、まだ始まったばかりだ。(文・齊藤啓介)

【小斉平優和の優勝ギア】
1W:ピン G440 LST(10.5°ベンタスTRブルー6X)
5W:テーラーメイド STEALTH 2(18°ベンタスブルー8X)
7W:テーラーメイド STEALTH 2(21°ベンタスTRブルー9X)
4I~PW:ヨネックス EZONE CB301(N.S. PRO PROTOTYPE SYSTEM3+)
50,54°:タイトリスト Vokey Design SM10(50.08F,54.08M/DG EX ツアーイシュー)
58°:タイトリスト Vokey Wedge Works(58K/DG EX ツアーイシュー
PT:オデッセイ Ai-ONEジラフビーム#7
BALL:タイトリスト Pro V1x

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