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“東京”の最終戦初出場の平田憲聖 18ホールをチェックし「関西のゴルフ場みたい」

今季は国内メジャーの「日本プロゴルフ選手権」を含む2勝を挙げた平田憲聖が、30人だけのエリートフィールドに初めて出場する。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2023年11月29日 16時58分

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇29日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>
 
26日に23歳の誕生日を迎えたばかりの平田憲聖。今季は5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」でツアー初優勝を挙げると、7月の国内メジャー「日本プロゴルフ選手権」で2勝目を挙げる飛躍の1年となった。一年の締めくくりとなるこの東京での最終戦には、初めて出場する。

平田憲聖ら将来が楽しみな若手三人衆【写真】

東京よみうりCCといえば「18番の印象が強い」と思っていたが、今日のプロアマで18ホールを回ると「アウトの方がトリッキーなコースが多くて、自分の想像していたゴルフ場の感じではなかった」と、コースに対するイメージがガラリと変わった様子。「どっちかっていうと関西のゴルフ場のイメージ。関西でプレーしているような感じ」。大阪出身の平田にとって“ホーム”のように感じるかと思いきや、「それはないです」ときっぱり。雰囲気は似ていても難コースには変わりがないようだ。
 
名物18番パー3の印象は「めちゃくちゃ難しい、止まらない、いかにグリーンに乗せないか」と難関ホール攻略に作戦を練る。グリーンは奥からの傾斜が激しく、特に最終日のピンポジションは手前から攻めていくのがセオリー。あえてグリーンに乗せず手前の花道からカップを狙うのも攻略の1つ。平田の攻め方にも注目したい。
 
“グリーンが難しい”、言い換えるとショット力も求められるということ。「セカンド以降、高い精度で打てないと簡単なバーディチャンスはない、そうすると逆算してティショットも良くないといけない」。すべての要素が試される最終戦にふさわしい舞台で最大限のゴルフを見せる必要がある。
 
ゴルフの調子は「いつも通り。若干よくなったかな」。前週の「カシオワールドオープン」では「もっともっとチャンスもあったし、しょうもないミスもあって、もっと上にいけたかなと思う」と自身が思い描くプレーを再現できないもどかしさを感じている。
 
「“ここ”っていうものはない」と嚙み合わない原因は突き止め切れていない。「寒さとか色々あるけど、全体的にうまくいかない」。その中でも何とかスコアをまとめてきた。
 
調子は上向きではないものの、今年を振り返れば飛躍の一年。ミズノオープンの初優勝を皮切りに、日本プロゴルフ選手権でメジャーV、日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では6位タイと上位フィニッシュ。「想像していなかった」とここまでの好シーズンはいい意味で予想外。「優勝したいと思っていたけど、それよりも上回るシーズンにできている」。
 
躍進の要因は「去年戦った経験を活かせていた」こと。大学生プロとして戦った昨年のルーキーシーズンに初シードを獲得。ツアーの転戦生活にも慣れた今年に躍進と、プロとして着実にステップアップを果たしている。その集大成を初の最終戦で発揮し、来年のさらなる活躍につなげていきたい。(文・齊藤啓介)

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