ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

2週連続惜敗 中島啓太は金谷拓実の17番バーディに脱帽「魂のこもったボールだった」

2週連続惜敗の中島啓太は、新たなメジャーチャンプとなった金谷拓実を称えた。

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年6月4日 20時33分

金谷拓実のスーパーショットに脱帽。中島啓太は激闘演じるも一歩及ばなかった。
金谷拓実のスーパーショットに脱帽。中島啓太は激闘演じるも一歩及ばなかった。 (撮影:鈴木祥)

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日◇4日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7430ヤード・パー71>

前週は同い年の平田憲聖にプレーオフで敗れた中島啓太。今週も最終日最終組を回り、15番ホール終了時点でトータル10アンダー・トップタイと優勝争いを演じていた。しかし、直後の16番で3パットのボギーを叩いて、またしても2位に甘んじた。取材エリアに現れると、「…悔しいですね」と目を潤ませながら唇をかんだ。

きょうは朝6時25分から前日に消化できなかった第3ラウンドの8ホールをプレーし、その数時間後には首位の金谷拓実との3打差を追う最終ラウンドに突入した。宍戸ヒルズCCは6番までに伸ばすのが鉄則。伸ばしあぐねる金谷を横に見ながら、2番、5番、6番とバーディを重ねて、1打差まで迫った。

しかし、池越えの実測164ヤードの7番ではティショットがグリーンに届かず、アプローチを1.3メートルに寄せるも、これが入らずボギー。9番、10番ではそれまで安定していたティショットが左に飛んで連続ボギーで落とした。「途中で流れを崩してしまった。3ボギーが悔しいですね」と悔やんだ。

金谷が13番、15番と落とし、中島が14番でグリーン手前からのアプローチを直接入れてバーディ、15番で8メートルの長いバーディパットを決めたことで初めてトップに並び、再び中島に風が吹き始める。迎えた実測181ヤード16番パー3。中島のティショットは、左ピンのある狭いエリアにわずかに嫌われ、右奥に流れていった。「8番アイアンで打ったんですけど、風のタイミングとか自分では管理できないような感じではあった。自分としてはいいショットを打ちました」と振り返る。

中島が乗ったところからは段を境に“くの字”に下っていく寄せるのが難しいライン。それを何とか1.5メートルにもっていったが、パーパットがカップに嫌われ、わずか1ホールで1打ビハインドとなった。

続く17番パー4はパーを獲ることさえ難しい宍戸の最難関ホール。ここで左のラフから残り199ヤードの池越えのセカンドショットを打った金谷が、ピンそば50センチにつけるミラクルショットを披露した。そこで差は2ストロークに開き、そのまま逃げ切りを許した。

「あれはスーパーショットでしたし、魂のこもったボールに見えました」とアマチュア時代からその背中を追ってきた2つ先輩のプレーに脱帽。「あそこにつけてバーディを獲った金谷さんを称えたいと思います」と話した。

21年にアマチュア優勝を成し遂げ、昨年10月にプロ転向してから、優勝が近そうで遠い。「優勝争いを何十回も続けていけば、いつか必ず勝てると思います。今週は天気も悪くてサスペンデッドになって、そのなかでも気持ちを切らさずにプレーできた3人が最終組に入ったと思う。気持ちの強さは自分でも誇りに思いたい。今週一番いいプレーをしたのが金谷さんだった。僕が一番いいプレーをして優勝する日を想像しながらトレーニングしたいなと思います」。この悔しさバネに、きょうよりもっと強い自分を目指す。(文・下村耕平)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JGTOツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト