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阿久津未来也の「いいイメージ」を作る洋芝対策は…あえて芝の上から打たないこと!?

北海道の洋芝を苦手としていた阿久津未来也が初日に7アンダー・2位タイの好発進。その洋芝対策が意外なものだった。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年6月30日 07時56分

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇29日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
 
今季9試合に出場してベスト10が2回の阿久津未来也が好発進を決めた。1番からスタートして、2番ではファーストパットが2メートルショートするピンチもあったが、これを沈めてパーで切り抜ける。そして3番では4メートル、4番、5番ではOKの距離につけて3連続バーディ。これで波に乗ると、ボギーフリーの「65」で回り、7アンダー・2位タイで初日を終えた。

「はっきり言って、あんまりいいイメージのコースではない」。阿久津とザ・ノースカントリーゴルフクラブの相性は意外にも良くない。去年は3回目の出場にして初めて予選を通過。トータル8アンダー・14位タイに入った。苦手意識を持っているのは、北海道特有の洋芝だ。
 
本州や九州のゴルフ場のフェアウェイは、暑さに強いコーライ芝が使われていることが多い。葉が強く硬いため、ボールが浮いてコンタクトするのは比較的やさしい。それに対して洋芝は葉がやわらかく、歩くとふかふかとしていて気持ちが良い。しかし、コーライ芝よりもボールが少し沈むため、アイアンでもフェアウェイウッドでもヘッドが手前から入ると距離が出なくなる。北海道でプレーするといつもよりスコアが出ないと思っている一般ゴルファーも多いはずだ。
 
そんな阿久津の洋芝対策が面白い。「単純にティアップして練習しています。ティアップしていれば気持ち的には楽なので、よりいい球が出る。洋芝の上から打って試行錯誤するくらいだったら、いいイメージでスタートすることが大事。逆の発想っていうんですかね」。あえて洋芝の上から打たないという洋芝対策。昨年大会からティアップして打つ練習を始めて、予選を通過したことから、今年も続けている。
 
2日目の意気込みを聞かれると、「いまはパッティングの感覚がいいので、それを生かすにはフェアウェイをキープしてグリーンに乗せること。パッティングにつなげるゴルフができたらずっとバーディは獲れると思うので、明日もそれに徹していければと思います」と話した。苦手としていた大会をいいイメージでスタートできた。このまま、いいイメージで終えたい。(文・下村耕平)

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