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異例ずくめの36H決着 平田憲聖が中島啓太らに並ぶ4勝目「いい刺激をもらっている」

国内男子ツアーは36ホールの短期決戦に。平田憲聖が今季2勝目、通算4勝目を挙げた。

所属 ALBA Net編集部
神吉孝昌 / Takamasa Kanki

配信日時:2024年9月1日 14時57分

平田憲聖がライバルたちに並ぶ通算4勝目を挙げた
平田憲聖がライバルたちに並ぶ通算4勝目を挙げた (撮影:藤井孝太郎)

<フジサンケイクラシック 最終日◇1日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

国内では18年ぶりに3日連続の順延となり、富士桜大会はツアー5年ぶりの36ホール決戦となった。台風の影響で異例ずくめになった今大会は、前日に8バーディ・ボギーなしの「63」で回り、トータル9アンダーまで伸ばしていた23歳・平田憲聖が優勝。7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」以来となる今季2勝目、通算4勝目を挙げた。

はにかみ憲聖【写真】

表彰式のスピーチでは「台風の影響で試合の開催がかなり難しいなか、コース管理などのゴルフ場関係者の皆様、ボランティアの皆様が朝早くから遅くまで作業していただいたおかげで、大会が成立ができたと思います。本当にありがとうございました」と、関係者に感謝の言葉を述べた。

目覚まし時計は朝9時に設定。しかし、きのうは早く就寝してしまったので、早朝4時30分に目が覚めた。「天気がどうなるか気になって、あまり寝られず。今までで一番、ドキドキしました」。いつもはポーカーフェイスを崩さない強心臓の23歳だが、今回ばかりはナーバスになっていた。

午前7時8分に54ホールから36ホールに短縮されることが決定。8時すぎにコース入りした平田はウォーミングアップなどを行いながら、クラブハウスリーダーとして試合展開を見守った。優勝の可能性が残っていたショーン・ノリス(南アフリカ)が18番でイーグルを逃したことにより、平田の優勝が決定。クラブハウスを出たところで、祝福のウォーターシャワーを浴びた。

36ホール決着にはなったものの、プロたちが「今年のコースで一番難しい」と口をそろえる難コース・富士桜で4勝目。同い年の中島啓太、蝉川泰果にツアー勝利数で並んだ。「ライバルだから絶対に負けたくないとかは、あんまり考えてはいなくて。でももちろん2人が活躍してたら、自分も頑張らないとなと思います。2人にはいい刺激をもらっています」。これからも切磋琢磨を続ける。

優勝賞金1100万円(規定によりランキング加算は本来の50%)を獲得し、賞金ランキング4位に浮上した。「日本オープン」(10月10日開幕)終了時点までの賞金ランキング8位までが出場できる日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」は出場圏内だ。

「(昨年のZOZOでは)トップ10に入ってメキシコの試合にも出場できましたし、去年の試合の中でも特別な大会の一つになりました。今年も出場したいです」。今年も海外メジャー覇者のザンダー・シャウフェレやコリン・モリカワ(ともに米国)らがエントリー。将来的には海外ツアー参戦を目指す若武者が、今年も檜舞台出場を狙う。(文・神吉孝昌)

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