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3番ウッドの“低弾道”でFWキープ 2位発進のワザ師・今平周吾の刻み方

地元でのメジャーVを狙う今平周吾。さすがのテクニックで好発進を決めた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2024年10月10日 18時20分

低弾道ショットで好スタートを切った今平周吾
低弾道ショットで好スタートを切った今平周吾 (撮影:鈴木祥)

<日本オープン 初日◇10日◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇7251ヤード・パー70>

ドライバーを使うのは1~2回。今年の「日本オープン」ではそんな選手も少なくない。6バーディ・2ボギーの「66」をマークして、首位と3打差の2位で滑り出した今平周吾もその一人だ。

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「パープレーでいいかなと思っていましたが、フェアウェイキープできたので良かったと思います」と想定以上にスコアを伸ばせた。この日今平がドライバーを握ったのは585ヤードの5番パー5での1回のみ。残りのパー3を除く13ホールは3番ウッドや3番ユーティリティを駆使。グリーンを狙うショットの距離は長くなるが、フェアウェイキープに集中した。ラフに入れたのは「1~2回」と作戦が奏功した形だ。

刻み方も今平流だ。インの10番パー4からスタートした今平は、まず3番ウッドを握った。放った1打は目線より少し高いぐらいの弾道で飛び出して、低弾道でフェアウェイをキャッチ。ギャラリーからは「おおっ」と声が上がった。トップしたわけではなく、れっきとしたテクニック。その弾道を見ていた藤田寛之も「ワザ師ですね」と目を細めた。

3番ウッドを握ったティショットは、ほとんどがその低弾道だった。「ラインが出ますし、風の影響も受けません。それに曲げても深いラフのところまでいかないかなと」と話す。

今大会のラフは15~20センチ。場所によってはそれ以上の深いラフになっているが、ティイングエリアから230~240ヤード地点は10センチにも満たない長さ。低弾道ならキャリーで240ぐらいのため、仮に曲げても深いところまで行きにくいし、沈みにくい。残り距離は長くなるが、剛ラフにつかまり、出すだけになるよりもいいという計算があった。

普段からドロー、フェード、高低といろいろな球筋を操る今平。ツアー通算9勝で2018年、19年の賞金王は「優勝したい大会の一つ」と地元・埼玉でのゲームに狙いを定める。「でも、思いすぎてもうまくいかないところもあるので、一日一日で目標のスコアをクリアしていきたい」とあす以降もフェアウェイキープを心掛ける。

ちなみに、3番ウッドでの低弾道ショットは「ボールを右に置いて、“ボン”です」と通常よりボール位置を右足寄りにして打ち込む意識でいいようだ。

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