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「自分のリズムでプレーできなかった」 国内2年ぶりV狙った金谷拓実は1打差で涙

金谷拓実は終盤に連続バーディで首位に迫るも、優勝に1打届かなかった。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年5月28日 17時33分

金谷拓実はいつものように気持ちのこもったプレーを見せたが…
金谷拓実はいつものように気持ちのこもったプレーを見せたが… (撮影:上山敬太)

<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
 
2打差の2位から出た金谷拓実は、序盤で首位をとらえたが中盤以降は伸び悩み、4バーディ・2ボギーの「70」。トータル16アンダー・3位タイで4日間を終えた。国内ツアー2年ぶり優勝には1打及ばなかったが、最低限ともいえる「全英オープン」の出場権は手にした。

序盤は金谷のペースだった。2番パー5で2オン狙いからバーディを奪って首位に並ぶと、安森一貴がボギーとした4番で単独首位に立った。6番パー5でもきっちりバーディを奪ってリードを広げる。
 
流れが変わったのは8番パー3。ティショットをグリーン左奥のバンカーに外すと、2打目は3メートルほどオーバーして、パーパットを外してボギー。このホールでバーディを奪った中島に並ばれた。9番パー4のティショットは左へ曲げてブッシュへ。2打目はグリーン手前のバンカーに入れて、ピンまで40~50ヤードの難しい状況が残った。それでも3打目をきっちり1メートルに寄せてバーで何とかしのぐ。しかし、苦しい状況から立て直すことはできなかった。
 
「いいプレーをしていたんですけど、後半に入ってショットが曲がって…。リズムが早くなって左に引っかけるミスが出ていた。チャンスもほとんどなくて、最後の方は(ピンに)ついていたけど、残念でした」。14番でもボギーとして後半は追う立場になった。終盤の16、17番の連続バーディで首位と1打差に迫ったが、18番パー5でティショットを左に曲げて、池の際まで飛び、2打目は横のフェアウェイに出すだけ。グリーン奥からのアプローチはカップに沈まず、首位をとらえられなかった。
 
1日を振り返ると「最終組でなかなか自分のリズムで打つことができなかった。もうちょっと落ち着いてできたらよかったですけどね」と肩を落としたが、それでも上位4人に付与される「全英オープン」の切符は手にした。
 
プロ転向後6度目の海外メジャーとなる。過去5回のメジャーはいずれも予選落ち。「全英の切符を取れたのは良かったと思うし、今回優勝に届かなかった原因もたくさんある。しっかり修正して、また来週もあるので、今度こそ優勝できるようにがんばります」。
 
この2年間はなかなか海外で結果が残せなかったが、今年2月には、アジアンツアーの「インターナショナルシリーズ・オマーン」で海外初優勝を挙げた。国内ツアーでは21年4月の「東建ホームメイトカップ」を最後に優勝から遠ざかっている。渡英前に国内で優勝を挙げて、英国の地で成長した姿を見せにいく。(文・小高拓)

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