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PO惜敗以来2戦ぶりに石川遼が出場 “海外仕様”の新ウェッジは万能性から今週も投入へ

今季はアプローチに課題を感じていた石川遼。輪厚の優勝争いを演じ光明が見えた?

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年10月2日 08時30分

石川遼は課題のアプローチに光明?
石川遼は課題のアプローチに光明? (撮影:ALBA)

<バンテリン東海クラシック 事前情報◇1日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

2週前に北海道で開催された「ANAオープン」で金谷拓実とのプレーオフに敗れたが、今季自己ベストの2位に入った石川遼。「今年、間違いなく1番いい」と評したが、先週のオープンウィークを挟んで愛知決戦では今季初優勝がかかる。

【写真】石川遼が投入した60度の新ウェッジ

北の大地での戦いを振り返ると、「自分の調子が良かったというのではなく、コースに対して、目の前の1打でいいショットを打てた回数が多かった。ショットもアプローチも練習してきたことが出せた感じです」と話す。

ロングゲームは「3パットを恐れず」遠いところでもグリーンオンを意識して4日間のパーオン率は84.722%で全体の1位タイ。3パットの数も少なくボギーの数も4日間で3つというのも1位タイ。石川が思い描くマネジメントを遂行でき、今季最高の成績につながった。

今週は、2週前とはコースが変わる。ANAオープンでは、ほぼドローで攻められたが、今回はフェードボールが要求されるホールもある。「2ホールぐらいはドライバーでフェードを打つ感じですけど、すごく楽しみです。ホールロケーションに対してここはドロー、ここはフェードというのが変わってきていて、何十回も回ってきているけど新鮮な気持ちです」と、新たな気持ちで三好CCと向き合う。

今週のテーマも変わらずコースと向き合うマネジメントだ。「ゴルフの内容自体はさらにいいものを目指せるので、今週もそこだけにフォーカスしています」と2週前と変わらぬ姿勢で臨む。

新たな武器も継続使用となる。北海道では「洋芝や海外のティフトン系のラフを意識して」60度のウェッジを変更した。それ以前に使用していたキャロウェイの『オーパスSP』のTグラインド(バンス6度)から、同モデルのXグラインド(バンス12度)に変更し、ソール形状をアレンジした。これは“海外仕様”のオプションの1つと考えていたため、本州に多いコーライ芝では「やってみないと分からない…」と話していたが、練習ラウンドとプロアマで使用して思いのほか好感触だった。

アレンジした削りによってバンスが効きにくい部分と残してバンスが効きやすい部分に分かれているが、「ハイバンスで使いたいときは使えるし、ローバンスで使いたいときは使える」とクラブの使い方次第で“万能”ぶりを発揮したという。

ただ、コーライ芝の場合、洋芝と比べると短く刈り込まれたところではボールが浮いたり、ラフの抵抗感も全くことなる。「打点だったり、打ち方を微調整したい」と実戦のなかで使用感を高める。

2週前はパーオン率が高くて出番が少なかった60度のウェッジ。今週も出番が少ないほうがいいのは間違いないが、ハイバンスの“万能”ウェッジが今後の大きな武器になるかもしれない。(文・小高拓)

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