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「すぐ欧州に戻ってゴルフをしたい」 比嘉一貴が世界で揉まれた1年を振り返る

DPワールド(欧州)ツアーに参戦していた比嘉一貴が、8月の「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」以来、およそ3カ月ぶりに日本ツアーに出場する。

所属 ALBA Net編集部
神吉孝昌 / Takamasa Kanki

配信日時:2023年11月8日 09時37分

欧州ツアーに参戦していた比嘉一貴が日本ツアーに出場する
欧州ツアーに参戦していた比嘉一貴が日本ツアーに出場する (撮影:ALBA)

<三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇7日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

昨シーズンの日本ツアーの賞金王で、今年はDPワールド(欧州)ツアーに参戦していた比嘉一貴が、8月の「横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~」以来、およそ3カ月ぶりに日本ツアーに出場する。「いろんな環境の中でたくさんゴルフをしていて、苦しい思いもたくさんありましたけど、経験という意味ではすごく充実した1年でした」と欧州で揉まれた今シーズンを振り返った。

21歳の久常涼が欧州ツアーで初優勝!【写真】

昨年はメジャーを含む日本ツアー4勝を挙げて、賞金王に輝いた。その資格で今シーズンは欧州を主戦場にし、四大メジャーにも「マスターズ」、「全米プロ」、「全英オープン」に出場。世界を舞台に戦ってきた。「ゴルフに向き合った時間が増えましたよね。芝に対しての対応だったり、クラブに対してもそうですし、いろんなことですごい考えさせられる一年だったなと思います」。

欧州ツアーでは、2月の「ヒーローインディアンオープン」の4位タイが最高成績に終わり、優勝をつかむことができず、ポイントランキングは120位。来季のシード権を獲得することはできなかった。「移動や食事もそうだし、言葉の問題ももちろんありますし、やっぱり厳しかったですね、環境が。でもそれは行かないと分からなかったので、まだまだ足りない課題もたくさん見つかった一年だったなと思うし、行って良かったです」と今後の自分の糧とする。

そんな比嘉にとって欧州ツアーで最も印象的だったのは、9月の「カズー・フランスオープン」。比嘉は最終日に首位とは1打差の3位からスタートするも、最終的に7つ年下の久常涼が欧州ツアー初優勝を挙げた。「あの難しい状況でしっかりとスコアを伸ばして、優勝できたっていうのはすごい。彼のいいところはアグレッシブなところ。彼はやっぱり欧州だったり、海外が向いているのかなって思います」と後輩の活躍に刺激を受けた。

比嘉は、今大会と来週の「ダンロップフェニックス」に出場予定だが、目線の先には海外がある。「またすぐに向こうに行ってやり続けないと、なかなか対応できないと思っているので、やっぱりまた欧州に戻ってゴルフをしたいなという気持ちがあります。もちろん今週、来週のどちらも優勝を目指していますし、欧州での経験を生かして、より強くなったゴルフができればいいなと思います」。再び世界に出るチャンスをうかがいながら、日本連戦に臨む。(文・神吉孝昌)

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