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時松隆光が日本タイトルに向け快走!最終日はサインをくれた“あの人”と優勝争いへ

時松隆光が日本タイトルに向け快走!最終日はサインをくれた“あの人”と優勝争いへ

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2018年6月2日 18時09分

日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 3日目◇2日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,384ヤード・パー71)>

2週前の「関西オープン」でツアー3勝目を決めた時松隆光が、初の日本タイトル獲得に向けて安定したプレーを見せている。

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予選ラウンドを終えて、トータル9アンダーで単独首位に立った近藤智弘とは1打差。2位タイから出た第3ラウンドは、スタート1番から連続バーディと躍進。その後も7番で7メートルを沈めるなど4バーディ・1ボギーと順調にスコアを伸ばして折り返す。

後半ではスコアを1つ伸ばして迎えた最終18番・パー4。ティショットをラフにいれ、そこから打ったセカンドがバンカーへ入った。思った以上に高い壁にピンチを迎えたが、「変に色気を出すとまた戻ってくると思った。オーバーでもいいと思って打ったんですが、自分が思ったよりも“ふわっ”という球が打てたので、とまってくれた」とOKパー。スコアを落とすことなくホールアウトし、気づけば後続に3打差をつけてトータル12アンダー・単独首位に立った。

公式戦での優勝争いを目前に控え、緊張感も高まっているかと思いきや、それ以上に気持ちが高まる要因があった。同組で回った近藤は、「自分が子供のころ、芥屋(KBCオーガスタ)でボールをもらいました。近藤さんが優勝争いをしていたときだったと思います」と憧れの存在。まだゴルフのルールも満足にわからないころ、優勝争いを演じる近藤が光って見えた。「それが今や、ロープの中で一緒に戦えるのはすごく充実感があります。『プロゴルファーでよかったな』と感じました」と満面の笑顔を見せた。

その近藤を追い抜いて、単独首位で迎える最終日。憧れの相手はトータル9アンダー・2位タイ、時松の1組前でのスタートとなる。「差はあってないようなもの。そこは考えず。自分のゴルフをしっかりやれたらいい」とあくまで冷静につとめた24歳。帰り際、サインを求める父子に笑顔で対応してから会場を後にした。明日は、あのときの近藤のように勇姿を見せられるか。(文・谷口愛純)

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