＜フジサンケイクラシック 事前情報◇28日◇富士桜カントリー倶楽部（山梨県）◇7424ヤード・パー70＞
昨年大会、トータル1オーバー・15位タイでローアマチュアを獲得した中野麟太朗（早大3年）。「プロのトーナメントで初めて予選を通過することができました。しかもローアマ、 この大会はすごく思い出深い大会です。大きな自信につながりました」と当時を振り返る。
今年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」では4位タイ。平均飛距離は300ヤードをマークしており、今最も注目を浴びるアマチュアゴルファーの1人だ。
さらに今年は、米国の地でもプレーを経験した。1月には米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に挑戦。この夏には遠征を行い、「ウエスタンアマチュア」や「全米アマチュアゴルフ選手権」に出場した。しかし、結果はいずれも予選落ちに終わった。「ソニー・オープンはPGAツアーの大きな壁を感じました。全米アマは64位以内に入って、なんとかマッチプレーにはいきたかったです」。遠征中は、さまざまなパブリックコースでラウンド。米国の芝に苦戦した。
先週は「日本学生ゴルフ選手権」（6位タイ）に出場して、今大会には2年連続の参戦。24日（土）からコースで調整を続けている。「練習ラウンドを何度かしましたけど、ラフの長さがアメリカのコースと結構似ていている。アメリカにいたからこそ、今回はそんなに怖くない」。遠征の経験が中野を成長させている。
そんな“期待の大器”に、テレビメディアも注目。大会を中継をするフジテレビでは、プロフィギュアスケーター・本田真凜が中野を密着取材。さらに、朝の情報番組の「めざましテレビ」のコーナー『めざましじゃんけん』にも出演した。「めざましじゃんけんはちょっと恥ずかしかったです（笑）。いろんな方からの期待は感じますけど、今回は思いっきりゴルフしたいっていうのがあるので、大会に臨んでいきたい思います」。
昨年は、3日目までキャディを父・恵太さんが務めたが、今年は初めから早大ゴルフ部の1年先輩に依頼した。「みなさん、期待をしていたみたいですけど（笑）。でも、さすがに今回は優勝を狙いたいので、先輩を呼んできました」。史上8人目となるアマチュア優勝へ、準備は万全だ。（文・神吉孝昌）
