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“2チップ・イン・イーグル”奪取は「たぶん試合では初」 今平周吾が連覇へ進撃の『63』

国内男子ツアーの第2ラウンドが終了。今平周吾が9つ伸ばして単独首位に躍り出た。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2023年10月7日 10時30分

大会連覇を目指す今平周吾がリーダーボードを駆け上がった
大会連覇を目指す今平周吾がリーダーボードを駆け上がった (撮影:佐々木啓)

 <ACNチャンピオンシップ 2日目◇6日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>

「2ホールで4つスコアを伸ばせたのは大きいです」。2イーグル・6バーディ・1ボギーの「63」と圧巻のゴルフを見せた今平周吾は、ビッグプレーをこう振り返った。トータル12アンダーで初日の21位から単独首位に浮上し、連覇のかかる決勝ラウンドが幕を開ける。

近藤智弘はカラーボール使いです【写真】

出だし1番パー4から5メートルのパットを決める“おはようバーディ”。その後3番パー3でスコアを一つ落とすも、6番パー4で獲り返した。すると続く7番パー5では、残り190ヤードの位置からのセカンドをグリーン左サイドのエッジにつけると、10ヤードのアプローチを60度でチップイン。1つ目のイーグルを奪った。

ただ、これだけでは終わらない。9、10番と連続で伸ばした後の12番パー5のことだ。ここは2打目を220ヤードからピンに近い右サイドのエッジへ運ぶ。そして15ヤードのアプローチを、またしても60度で直接決めた。2つのチップ・イン・イーグルに「多分、試合では初めてです」と笑顔も見せる。そのあとも2バーディを奪い、一日で9つ伸ばす快進撃。歴代賞金王の圧倒的な強さを見せつけた。

今年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」で、早々に今季初勝利を挙げたが、「ちょっと調子を崩していたときもありました。振った感じとボールが揃っていない感じだった」と、そこから勝てない日々も過ごしてきた。それでも、「ここのところまたイメージがよくなって、振った感覚と球筋が合ってきました」と8月下旬に行われた「Sansan KBCオーガスタ」から調子を取り戻し、それ以降、2度の4位タイと再び上位を賑わせてもいる。

今大会には金谷拓実、中島啓太など賞金ランキング上位陣の姿はない。「トップ選手が不在なので、選手層は薄くなっているかもしれませんが、調子のいい選手が良いスコアを出してくるので優勝の難しさは変わらないと思います」。初日から伸ばし合いが続くこともあり、そう簡単に今季2勝目が手に入るとは思っていない。

株式会社ACNが共催社として引き継ぎ、昨年までの「ダイヤモンドカップゴルフ」から新たに生まれ変わった今大会。それでもタイトルは引き継がれるだけに、「前年度優勝ということで、連覇を目指して頑張りたいです」とディフェンディングチャンピオンの意地を見せつけたいところ。今季2勝目、連覇を狙って決勝ラウンドの1日目に挑んでいく。(文・高木彩音)

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