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“鬼の形相”に懐かしさを覚えた最終日 池田勇太に戻り始めたかつての姿【現地記者コラム】

塚田よおすけが9年ぶりの復活V。同い年の池田勇太も13位に入り、シード入りへ大きく前進した。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年11月25日 11時00分

イーグル賞を獲得するなど、ギャラリーを沸かせる4日間だった
イーグル賞を獲得するなど、ギャラリーを沸かせる4日間だった (撮影:米山聡明)

復活という言葉を使うには早過ぎるだろうか、池田勇太が2022年以来となる賞金シード復帰を確実にした。「ダンロップフェニックス」の前まで賞金ランキング67位と圏外にいたが、推薦で出場したこの大会を13位タイで終え、約327万円を加算。今季の獲得賞金が1100万円を突破し、ランキングも59位まで浮上した。顎変異症に苦しんできた通算21勝の元賞金王がかつての姿を取り戻しつつある。

【写真】愛する家族とともに優勝を喜ぶ塚田よおすけ

シード復帰について話を聞こうと、アテストが終わるのを待っていると、出てきたのは鬼の形相の池田だった。呼びかけに反応することなく、足早に立ち去っていく。後を追ったが、無言のままメディアは立ち入れないエリアへと歩を進めてしまった。この日は上がり2ホールで連続ボギー。そんな気分ではないのも分かるが、少しぐらい話をしてよ――。そう思う一方で、なんだか懐かしさのようなものも感じていた。

「上がりが悪けりゃ全部ダメなんだよ」。これは毎年のように賞金王を争っていたころ、池田が何度も口にしていた言葉。実際にどんなに好スコアをマークしても、最終ホールがボギーだと、すこぶる機嫌が悪かった。優勝争いに向けた前向きな言葉が聞きたい我々メディアとは話が噛み合わない。とある試合の会見では「スコアが悪くても最後がバーディならその方がいいんですか?」と皮肉交じりの質問が飛んだこともあった。

ただ、近年はそんな様子は見られなくなっていた。成績の下降とともに取材の機会も減っていたが、声を掛ければ丁寧に対応してくれた。ぶっきらぼうな言葉遣いも、いつの間にかですます調に変化していた。思い返してみれば、オフシーズンなど、トーナメントを離れた時の池田はもともとこんな感じ。試合になるとスイッチが入ったように人が変わる。ここ数年はそんなスイッチを入れられないまま、試合に臨んでいたのだろう。

一度はノーコメントのまま立ち去った池田だったが、3日目の18番で獲得したイーグル賞受賞のため表彰式に出席。その後に口を開いた。「シードというのはもちろんあるけど、それよりも自分のゴルフの内容がね。少しずつ上向いてはいるけど、まだまだ。今日だって今ひとつだったし、上がりはすごく悪かった。そういうのを一つひとつつぶしていかないと」。シード争いは次戦の「カシオワールド」を残しており「何があるか分からない」と気を緩めていない。

また、2週前に顎変異症の治療のために口の中に装着していた器具がすべて外れたことを明かし「最初は変な感じがしたけど、ない方が楽だよね。まだ2試合だから状態の変化とかいろんなことがある」。2年に及ぶ治療は順調に最終段階に向かっているようだ。表彰式で並んだ優勝の塚田よおすけは同い年で親友とも呼べる間柄。「ホストプロとして優勝したんだからアイツにとって素晴らしいことだけど、こっちはうれしい反面、悔しい部分もあるよね。今回は自分にもチャンスがあったし、それをつかめなかったのが一番の反省材料だと思うね」。悔しい気持ちはもっとやれるんだという自信の裏返し。復活という言葉をためらいなく使える日は確実に近づいている。(文・田中宏治)

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