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元賞金王も喪失の厳しい戦い…男子のシード争いもいよいよ佳境へ 予選終了時点の動向は?

国内男子ツアーは来季の出場権をかけた最終戦の予選ラウンドが終了。シード権争いの動向を確認してみよう。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年11月25日 11時00分

賞金ランキング67位の篠優希は予選敗退となりシード権獲得ならず
賞金ランキング67位の篠優希は予選敗退となりシード権獲得ならず (撮影:岩本芳弘)

<カシオワールドオープン 2日目◇24日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

来季の出場権をかけた賞金シード争いの最終戦は、2日間の予選ラウンドが終了。義務試合数不足、複数年シード・永久シード保持者、海外ツアーメンバー資格、賞金王の資格を含め、13人のシード喪失が決まった。確定まで残すところ、あと2日。どんな結果が待ち受けるのだろうか?

悔しさがあふれ出す…【写真】

シードは、賞金ランキング上位65名に付与。ただし現在、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の記録には今季の義務試合数不足の2人、J・クルーガー(南アフリカ)、コ・グンテク(韓国)も含まれている。それを考慮すると“67位”というのが、ボーダーラインになってくる。

現在の順位による仮想賞金ランキングを見ると、圏外から飛び込んでくるのは6位タイで決勝ラウンドに進んだ杉本エリック(賞金ランキング74位)と、18位タイの西山大広(同77位)の2人。杉本は今の順位をキープすることで720万円が加算され、獲得額は約1745万円に到達。50位付近まで急浮上し、シード圏内に入れる。一方の西山は、このままなら284万円が加算され今季通算は約1283万円に。こちらもギリギリながらボーダーを越えることができる。

15季連続でのシード権保持を狙う池田勇太(同63位)と、時松隆光(同62位)はトータル1アンダー・51位タイで予選を突破している。このままいけばシード圏内でシーズンを終えることができるが、気持ちに余裕をもたせるためにも、ここからさらに順位を伸ばしたいところだ。

決勝ラウンドに進んだ小浦和也(同64位)、生源寺龍憲(同65位)、貞方章男(同72位)、野呂涼(同73位)らは予選落ち組の賞金額も意識しながら週末を戦うことになる。ただし生源寺は今年の国内男子下部のABEMAツアーで賞金王に輝いており、来季のシード権は確保している。

なかには、すでにシード争いに敗れてしまった選手も。大会前の賞金ランキングで67位につける篠優希や、同69位の小鯛竜也、同71位の安森一貴の3人は予選落ち、その可能性がついえた。小鯛は開催前に「よくても悪くても1年間通しての成績の話。結果がどうであれ、また次に向かってやることは一緒」と話していたが、6季連続で保持してきた権利を手放すことになった。

2007年からシード権を守り続け、14年には賞金王にも輝いている小田孔明は今季の賞金ランキング101位で臨んだ試合で予選敗退。「記録っていうのは途中で切れるものなので。悔しいですけど…来年は生涯獲得(によるシード)を使おうと思うので、もう一回頑張ろうかな」と来季へ気持ちを切り替える。

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