ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

注目!
ツアー情報

中島啓太を賞金王に導いた、ライバル・金谷拓実の存在と“空からの贈りもの”

今シーズンの賞金王を戴冠した中島啓太。会見では涙を流しながら、その思いを語った。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2023年11月27日 07時30分

<カシオワールドオープン 最終日◇26日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

昨年の9月にプロ転向をした中島啓太が2023年シーズンの賞金王に輝いた。ホールアウト後、王座争いをしていた金谷拓実とハグを交わす。中島が「1年間ありがとうございました。また来週も優勝争いしましょう」と言えば、金谷は「本当に強かった」と互いに賛辞を伝えた。

天国の友に捧げるイーグル締め【写真】

「最高の相手といい勝負ができました」と話すように、相手が金谷だったからこその結果だという。「金谷さんがいなかったら、自分もここまで粘れていないと思いますし、賞金王になれていたかわからない。金谷さんと賞金王争いできたことを本当にうれしく思いますし、勝てたということはすごく自信になります」と激闘の賞金王争いを振り返る。

金谷はそんな中島のことを「彼の人柄、ゴルフだけじゃない素晴らしさ。僕は彼のことが大好きです」と褒めちぎる。それを中島に伝えると、「僕も好きです。本当にスポーツマンシップだったりとか、そういうアスリートの心を持たれている方なので。優勝争いして、どっちが勝ってどっちが負けても、気持ちいい試合になる。そういう戦いを1年間できて光栄です」。“相思相愛”であるライバルの存在が、賞金タイトルへの原動力となった。

さらに、中島には絶対に負けたくない理由があった。今大会の3日目を終えたときに、幼なじみが亡くなったことを知らされた。「彼のためにも絶対に今週で決めたいって思ってましたし、上で見守ってくれていると信じていた。彼のパワーもあって、賞金王になれる自信はありました。彼と、彼の家族のために今日は戦おう、と。今日は多分何度か…最後のイーグルも多分、彼の力だと思う。それで賞金王になれてうれしいです」と涙をこぼしながら、明かしてくれた。

最終18番の3打目のアプローチを打つ前、中島は空を見上げた。「『ここで決めないといけない』っていう強い気持ちと、彼のために『これは絶対に入れたい』っていう」。集中して放った一打は、「実はちょっと左に跳ねたんですけど、最後スライスして真ん中から入ってくれた。あれは自分の力ではないと思う」。中島の言う通り、幼なじみが天国から力を貸してくれたのだろうか。

激闘の果てにつかんだ賞金王タイトルは、中島のあらゆる想いがつまった結晶だ。天国の幼なじみにも、この素晴らしい結果が届いているに違いない。(文・高木彩音)

関連記事

カシオワールドオープンのニュース

JGTOツアー 週間アクセスランキング


大会情報

  1. PGA (米国男子)
    2025年3月20日 3月23日
    開催前
    バルスパー選手権
  2. LPGA (米国女子)
    2025年3月20日 3月23日
    開催前
    ファーヒルズ朴セリ選手権(開催延期)
  3. ステップアップ
    2025年3月20日 3月22日
    開催前
    Mitsubishi Electric Automation Women's Open
  4. DP World (欧州男子)
    2025年3月20日 3月23日
    開催前
    ポルシェ シンガポール・クラシック
  5. Asian
    2025年3月20日 3月23日
    開催前
    インターナショナルシリーズ・マカオ

おすすめコンテンツ

関連サイト