<リシャール・ミル チャリティトーナメント 事前情報◇23日◇朱鷺の台カントリークラブ(石川県)◇6838ヤード・パー70>
前戦の「ANAオープン」で涙のツアー初優勝を飾った44歳の内藤寛太郎が、2週連続優勝がかかる今大会を第1ラウンドのスタート前に欠場した。
前日の水曜日、取材時にゴルフの調子を問われると、「先週の腰の影響で、今週がホントに打てなくて。あすの朝に決めようと思っているんですけど、ちょっと欠場も考えるぐらい状態が良くないです」と明かしていた。
2位に5打差をつける圧勝劇の裏には、腰の痛みとの闘いがあった。3日目の朝に「ぎっくり腰っぽくて、痛かった」と腰痛を発症。痛み止めを飲み、「スタートしてからはアドレナリンとか、たぶん気持ちが高ぶっている部分もあったので痛みを感じなかった」と、その状態で「67」をマークした。
最終日の朝も痛みが生じ、「ゴルフできるのかな…」と思いながらスタート。それでも「66」で回り、念願のツアー初優勝を手にした。
しかし、今週会場に入ると「(先週の痛みの)残りというか、影響が、いま出ちゃっているのかな」と、ショットを打つことも精いっぱいの状態だった。下り坂や階段を歩くこと、ティアップ、カップからボールを拾う仕草などにも痛みが伴い、日常生活ではベッドから起き上がることも大変だったという。
こうした腰痛は「年に1、2回出るときがある」というが、「今回は我慢できない痛みかもしれない」と話していた。「優勝して、今週はもっと頑張りたいなと思いながら来ていたんですけど、いざこっち来たら全然打てないので…」。
そして、初日の朝6時過ぎにゴルフ場へ。状態を確認したうえで、このまま出場すれば今後のプレーにも影響が出ると判断し、欠場を決めた。
初優勝への反響は大きかった。「地元の福島の人たちが応援してくれていたというのはすごく感じたし、福島だけではなくて、日本全国の普段お世話になっている人など応援してくれている人たちからすごく(連絡を)いただいたのでうれしかったです」と笑顔を見せた。
2週連続優勝を目指していただけに、今回の欠場は内藤にとって大きな決断となった。それでも、今後のゴルフ人生を考えれば、無理をせずに状態を整えることを選んだ。(文・高木彩音)
