<日本オープン 初日◇15日◇タラオカントリークラブ 西コース(滋賀県)◇7411ヤード・パー70>
日本オープンの舞台となる今大会は、総距離7411ヤード、パー70。2015年大会の六甲国際ゴルフ倶楽部・東コースで記録した7394ヤードを上回り、大会史上最長のセッティングとなる。では、国内屈指の飛ばし屋である河本力は、どう感じたのか。
ティイングエリアが前に出ていたこともあり、「フェアウェイが狭く感じるのでもっと後ろでもよかったです」と涼しい表情。このヤーデージに対しても「飛距離的には全然嫌じゃないです」と言い切った。
昨年大会の舞台となった日光カンツリー倶楽部では、ドライバーを一度も握らなかったという河本。だが、今年は初日からドライバーを多用し、その回数は10回に及んだ。
ただし、単純に飛距離を求めてのことではない。「例年に比べてラフも短く、ドライバーが使える」からだ。日本オープンといえば、ボールが沈み込む“剛ラフ”も難しさの象徴だが、今大会はラフが90ミリで刈り止められており、ラフに入れるリスクが軽減されていることも大きい。
とはいえ、ここまでドライバーを握れた最大の要因は、ショットへの自信にある。「一番自信を持って振れている」と話す河本は、フェードとドローを打ち分けていたショットを「フェード一辺倒」に絞ったことで、ティショットをシンプルにした。
ティショットに自信を持ち、「すごく状態はよかった」と好感触で試合を迎えた河本。ただ、ナショナルオープンということもあり、気持ちが「引き気味」になったことが響き、前半は1オーバー。それでも後半に入ると、2番でバーディを奪取。4番では250ヤードのセカンドショットを2番アイアンでグリーンに乗せてイーグルを奪い、さらに6番でもバーディを決めるなど、見事なカムバックを見せた。
この会場では、昨年の「全米オープン」予選会でプレーした経験もある。「好きなコースですし、(日本オープンだから)フェアウェイを絞って、ラフが伸びているかと思ったら、そうでもないので、すごくチャンスがあります」と語った。
多くの選手が飛ばし屋有利と口をそろえるなか、その代表格である河本も3アンダーで初日を終えた。今年の日本オープンでは、例年とは違ったスコアの伸ばし合いが見られるかもしれない。(文・齊藤啓介)
