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石川遼が“3度”の18番で貫いた徹底戦略「いかに2m以内のバーディパットを打てるか」

石川遼が“3度”の18番で貫いた徹底戦略「いかに2m以内のバーディパットを打てるか」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年11月13日 10時26分

自分を信じ続けてつかんだV “新生”石川遼の船出だ
自分を信じ続けてつかんだV “新生”石川遼の船出だ (撮影:上山敬太)
三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

ゴルフファンであれば最終18番ホールが2オン可能なパー5なら、劇的なイーグル決着を期待してしまうもの。しかし石川は最終日の18番、正規の1回とプレーオフ2回の合計3回プレーして、一度もドライバーは握らなかった。

誇らしげに優勝トロフィーを掲げる石川遼【写真】

正規の18番のティショットで握ったのはユーティリティだった。前日の3日目も3番ユーティリティ→3番ユーティリティと続けて2オンに成功し、2パットのバーディを奪っている。しかし、最終日はこれを右プッシュ。2打目はレイアップするもチョロして、3打目はまだ185ヤード残っていた。「下の段に乗せて、何とか17、18メートルを2パットでいけた。死に物狂いで2パットでいってやろうと思って、緊張はなかった」と振り返る。最終組で一緒に回っていた星野陸也も同じくパー。トータル8アンダーで首位に並び、2人のプレーオフに突入した。

延長戦1ホール目。星野はドライバーで右のラフへ。石川は3番ウッドを選択したが、こちらも同じ右へのミスでラフに行った。セカンドショットはどちらもグリーン左のバンカーに入れて、石川はこれを2メートル弱に寄せ、星野も2メートルくらいのバーディチャンスにつけた。先に打った星野のバーディパットはカップに蹴られて、自分のほうに戻ってきた。

決めれば優勝が決まる石川のバーディパット。「今週で一番緊張した瞬間。カップ1個なのか1個半なのか迷って、最終的に1個半で読んだ。イメージは出ていたし、冷静に打ったつもりだったんですけど、フェースが左を向いていた。けっこうチャンスだったので、かなり“ずしん”とメンタルに来ました」と、フックラインは左に外して、プレーオフは2ホール目に突入する。

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