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蝉川泰果が史上初のアマ2勝を達成! 今年覚醒したワンダーボーイ

蝉川泰果が史上初のアマ2勝を達成! 今年覚醒したワンダーボーイ

配信日時:2022年10月23日 17時00分

昨年12月に初めてJGAナショナルチームに選出されると、今年に入って快進撃が始まる。4月の「関西オープン」で最終日最終組に入り、優勝争いを経験した。そして下部のABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」で史上5人目のアマチュア優勝を達成。「ABEMAの優勝がきっかけで、僕は全部の試合で勝てるイメージが湧いている」と自信を深めた。

8月から9月にかけてフランスで行われた「世界アマ」では個人戦2位。そして迎えた国内男子ツアー「パナソニックオープン」では、トップタイで2度目の最終日最終組からスタートすると、後半に入って怒とうの5連続バーディで抜け出して史上6人目のアマチュア優勝。ウイニングパットを沈めると大粒の涙を流し、「学生のうちに優勝できるというのは想像していなかった」と喜んだ。この優勝で松山英樹、金谷拓実、中島啓太に続いて、日本勢4人目の世界アマチュアランキング1位の座についた。

蝉川の武器は飛んで曲がらないドライバー。「左にしっかり振り切ることを意識して真っすぐ飛ばす」。狭いホールでも果敢にドライバーを握り、正確なフェードボールでフェアウェイを外さない。ツアー1勝と世界No.1アマチュアの肩書きを持って、「勝たないと評価されない」と臨んだゴルファー日本一決定戦「日本オープン」では、深いラフと狭く絞られたタフなセッティングのなか、初日に「64」をマークして6アンダーで飛び出す。3日目を終えてトータル13アンダーまで伸ばし、2位に6打差をつけて最終日を迎えた。

最終日はスタートから連続バーディで、一時は後続に8打差をつけた。だが、9番ホールでアプローチのミスが続いてトリプルボギーを叩いて、バーディとした比嘉一貴とは4打差に。最終18番ホールではついに2打差まで迫られた。

緊張のティショットは、右に曲げた比嘉に対し、蝉川はドライバーをしっかり振り抜くと、ハイフェードでフェアウェイど真ん中に着弾。セカンドショットでバンカーに入れてピンチを招いたが、エッジからのパットをねじ込んで2打差で逃げ切った。これで史上初のアマチュアでツアー2勝を達成。昨年までツアーでほぼ実績がなかった21歳は、ついに日本一のゴルファーとなった。

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