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3位浮上の木下稜介、恩人が遺したクラブを今週から投入「思い入れのあるドライバーです」

3位浮上の木下稜介、恩人が遺したクラブを今週から投入「思い入れのあるドライバーです」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年9月3日 18時43分

木下稜介はスイッチしたドライバーが奏功 恩人にツアー3勝目を捧げたい
木下稜介はスイッチしたドライバーが奏功 恩人にツアー3勝目を捧げたい (撮影:鈴木祥)
フジサンケイクラシック 3日目◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7541ヤード・パー71>

木下稜介が5バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トップと3打差のトータル8アンダー・3位タイの好位置で最終日を迎える。好調の要因を聞かれると、「ドライバーが一番安定していた。やっぱりラフに行くとすごく難しいコースなので、フェアウェイキープ率が高かったことですね」と答えた。

恩人が最後に遺した思い出のドライバー【写真】

第3ラウンドではパー3を除く13ホール中10ホールでフェアウェイをとらえた木下。フェアウェイキープ率は76.9%で4位、初日から3日間トータルでも71.8%で6位にランクインしている。「先週は最終日にちょっと風が強くて、アゲインストのときに上手く対応できていなかった。一度家に帰ったらいいものが見つかりました」。

昨年2勝を挙げたときも、先週までも、木下はずっとブリヂストン『TOUR B XD-3プロトタイプ』のロフト9.5度ドライバーを使い続けてきた。ところが「どうしてもスピン量が3000rpmを超えてしまうことが多くて」と、トレーニングによってヘッドスピードが上がったことで合わなくなってきていた。そこで「ブリヂストンさんの古いドライバーなんですけど、それに変更してスピン量が2500rpmくらいに落ち着きました。気持ち良くドライバーが打てています」とめったにクラブを替えない木下が、ドライバーチェンジに踏み切った。

木下が自宅から引っ張り出してきたのは『TOUR B JGRプロトタイプ』のロフト8.6度。2017年に発売されたアベレージ向けのクラブを、木下仕様にカスタマイズしたものだ。「ブリヂストンで僕の担当をしてくれていた升川さんが去年、病気でお亡くなりになったんです。升川さんのクラブを本当に信用していて、最後に遺してくれた思い入れのあるドライバーです」という。ブリヂストンのツアー担当をしていた升川泰祐さんは、21年の春先に40代の若さで亡くなっている。

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