平均ドライバー飛距離が291.05ヤードの石川といえども、そのアドバンテージは使えない。セカンドがプラス20ヤードとなれば、ウェッジやショートアイアンで狙えるホールは少なくなる。それはグリーンでボールを止めにくいということ。
パッティングが打ちやすいところに、セカンドショットをいかに打てるか。厳しいショット勝負になるだろうとはいえ、麻生飯塚ゴルフ倶楽部のグリーンは傾斜がきつく、1メートルのパットも油断ができない。ゴルフはショットを打つときの集中と、その後の弛緩の切り替えの連続をいかにコントロールするかが大事だといわれるが、この日はコースを知らなかっただけにまったく気を抜くことが出来ない厳しいラウンドだったに違いない。それでも、たった1回だけだがラウンドをした経験は、あすのラウンドにプラスになるはず。首位とは6打差、石川の追い上げに期待しよう。(文・河合昌浩)