19年5月の「関西オープン」での初勝利以来、たびたび優勝争いにからんでいるが2勝目が遠い大槻。最終日に向けては「本当にゴルフ場に来て、体の状態だったり心境だったりで自分でうまくやっていけばいいと思っている」と3日目のラウンドを終えて話している。本人は明言していないが、ドライバーやパターを当日決めるのは、気持ちに余裕を持たせる目的があるのかもしれない。
今年から契約フリーとなり、いろいろなクラブを試せるという背景もある。3週間前に茨城県で行われた「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」では茨城の実家近くのゴルフパートナーでオデッセイ『2ボールブレード』を購入し、翌週の「中日クラウンズ」で投入。『2ボールブレード』は岩田寛や片岡尚之も使っている名器だ。大槻は今年に入って「中古クラブは4本くらい」と、最新モデルにこだわらず様々なクラブを試している。
「最終日はホール数を重ねるごとに緊張していくだろうし、でも3日目とやることは変わらない。最終的に優勝できたらいいと思っています」。いつもポーカーフェースの大槻だが、最終日に選択するドライバーとパターに、心境の変化が表れるかもしれない。最終日の戦いはGOLF Net TVで生中継される。