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最高難度の上がりホールで起きた大波乱 首位の選手が軒並みボギーで生まれたプロ4戦目V

最高難度の上がりホールで起きた大波乱 首位の選手が軒並みボギーで生まれたプロ4戦目V

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年5月9日 17時14分

18番ホールはフェアウェイ左サイドからグリーン左まで池が広がるホール。さらにグリーン面は4段に分かれており、この日のピンは一番高くなっている右奥。さらに強いアゲインストの風が吹いている。このピンを攻めるには、フェアウェイヒットがマスト。そんな18番が予想もしないドラマを生む。

そして石川、時松が18番に。このティショットを石川は「アゲインストだったので」と今週パー4では初めてとなるドライバーを握ったが、池に入れてしまう。時松はフェアウェイを捉えたが、2打目をバンカーへ。結局石川は3打目でグリーンに乗せられず結局ダブルボギー。時松はバンカーショットを寄せられずボギーとして脱落した。

17番でナイスパーセーブを決めた最終組の宮本は、18番のティショットをフェアウェイへ。だが、残り164ヤードの2打目。「6番アイアンで150ヤードくらいを打って手前の段に乗せる予定だった」というショットは大きくグリーンをオーバー。「力が入ったのか、何でしょうか。風に惑わされたのか…」。ここからのアプローチを3メートルに寄せたが、「傾斜的には切れないですが、芝のモシャモシャ具合からして切れるのは分かっていたのですが…、思ったよりも切れましたね」と決められず。この瞬間、片岡のプロ4戦目での優勝が決まった。

多くの選手が「戦略的で面白い。距離は短いけど難しい」と語った西那須野CC。大会実行委員長の池田勇太は中継のインタビューで「コースのポテンシャルがすごく高いし、面白い。また開催できるように」と語り、来年の開催を示唆した。選手の“手作り”で生まれたトーナメントは、舞台設定も完璧だった。(文・秋田義和)

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