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石川遼は3つのパー5で1イーグル・2バーディを奪取 「3を狙わず4を獲りにいった」

石川遼は3つのパー5で1イーグル・2バーディを奪取 「3を狙わず4を獲りにいった」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年11月21日 17時27分

次のパー5は後半に入った4番。ドライバーで打ったティショットはフェアウェイを少しだけ外れて右のラフへ。そこから5番ウッドで2オンを狙うも、「テンプラみたいな当たりで飛ばなかったんですけど、たまたまラッキーでフェアウェイにいってくれた」と、ピンまで30ヤードの花道につける。運も味方につけながらピッチ&ランで1メートルに寄せて、バーディを獲得した。

6番パー3で6メートルを沈めてトータル4アンダーとして、最後のパー5となる7番を迎えた。「7番は狙い通り。4を獲りにいって4を獲ったという感じ。今日はフォローで3という数字を見たくなるんですけど、ドライバーの落としどころが非常に狭くて、3を狙いにいくことによって簡単に5になってしまう。あの流れでパー5を獲れないということだけは避けたいと思った」とティショットでは5番ウッドを選択してフェアウェイをキープした。セカンド地点で最初は3番ウッドを握っていたが、5番ウッドに持ち替えたところも冷静だった。

「右の手前に距離のあるバンカーがあって、そこを超えるのに260ヤードぐらいだった。ちゃんと当たれば越えるんですけど、毎回毎回ちゃんと当たるわけではない」。少しでもショートすればバンカーに入り、それを嫌ってつかまえると今度は左サイドのバンカーに入る状況。「25ヤードのバンカーショットと、40ヤードのフェアウェイのアプローチで、100回やったらどっちがバーディを獲れるかを考えた」と5番ウッドで手前40ヤードに刻み、低いピッチショットで奥のピンに対して手前80センチにピタリ。最後のパー5でもしっかり“4”を刻んだ。

この40ヤードを残したところにも根拠がある。「この8カ月間、ずっと僕の苦手だった40ヤード、50ヤードくらいを徹底的に練習して努力してきた。ちょうど課題の距離ではあったので、そこをあえて残した」のだという。

初日は1つだけ、2日目は1つもバーディを獲れなかったパー5だったが、『ドライバーのフェード』、『40ヤードのアプローチ』と攻めの選択肢を増やして、この日は4つスコアを伸ばすことができた。

明日の最終日の宿題は1オン可能な13番パー4だ。「13番はこの3日間獲れていないので、やっぱり13番を獲れるゴルフをしたい」。大会記録は99年の丸山茂樹と16年の池田勇太がマークした「61」。攻めに転じた石川が、最終日にどんなゴルフを見せるか期待したい。(文・下村耕平)

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