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市原弘大の快進撃を支える宮崎発のウェア 縁が生んだ不思議な巡り合わせ【記者の目】

市原弘大の快進撃を支える宮崎発のウェア 縁が生んだ不思議な巡り合わせ【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年11月21日 20時05分

遠目でもわかるド派手な蛍光緑。しかも上下で色違いの蛍光色に身を包んだ市原弘大が、「ダンロップフェニックス」の土曜日に順位を上げ、最終日の大逆転につなげた。コース内を歩けば「派手だね〜」、「まぶしい!」などと声をかけられることが多くなったという市原。着用するのは、今季から契約する宮崎県発のブランド『P’MAS(ピーマス)』だ。

【写真】ド派手な蛍光緑のウェアはこちら

ウェアの話に入る前に、今年の市原を振り返る。プロ転向は2001年でツアー初優勝が6月に行われた公式戦の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」。苦難の時期を乗り越えてきた市原が男泣きを見せた。さらに、2勝目は1勝目よりも難しいとはよくいわれるが、大会週の世界ナンバー1選手、ブルックス・ケプカ(米国)や松山英樹らに見事勝利。同一シーズンで2勝を挙げるという快進撃を見せている。

ちょうど1年前の「カシオワールドオープン」で市原と会話したのを昨日のように覚えている。シード常連だった市原が予選落ちを喫し、シード落ちが決まったときだ。そんなときでも笑顔での受け答え。誰に対してもフラットな対応で、親しみやすい選手の一人というのは有名な話。そのときはさすがにシード落ちの話を聞くのはためらわれたが、「仕方ないし、また戻ってきますよ」と目を真っ赤にして話していた言葉どおり、復活どころかパワーアップ。昨年暮れのQTで上位に入り、今シーズン前半戦で結果を出し、ここまで上り詰めた。

アジアンツアーにも挑戦してきた経緯を持つ市原は、常々「試合があるのだから、もっと海外にも出て行けばいいと思う」と、挑戦心を持つことの重要性を説いてきた。今回の優勝で世界ランキングも425位から168位にジャンプアップ。「来年も海外の試合に出て行きたい」と、さらにランキングを上げてメジャー出場を目指すと同時に、「アジアンツアーのQTにも行きますよ」。2勝を挙げてもなお、向上心と今までのスタイルを変えることはない。

そんな男が、蛍光色や派手なウェアでツアー会場にいることが、最初は珍しかった。失礼を承知でいえば、どちらかというと見た目に派手さはないのだが、だからこそニューウェアにより、インパクトが増したのだろう。今ではツアー会場でも市原のウェアは話題に上るほど、名物になっている。

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