「プロになって海外へ」 金メダリスト・中島啓太が世界に向けて飛躍を目指す

＜アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 最終日◇23日◇武蔵カントリークラブ 笹井コース（7060ヤード・パー71）＞

今、もっとも注目を集めるアマチュア男子ゴルファーといえば、今年8月の「アジア競技大会」で金メダルを獲得した中島啓太（代々木高校3年）だろう。本大会の会場では、最終日に同組で回った重永亜斗夢、浅地洋佑に劣らず、サインを求めて長蛇の列が出来ていた。

【写真】チェ・ホソン、最終日も変則スイングで魅せた！

ラウンドをともにしたプロからも、「パターもショットもすごくうまい」「そつがない感じ」と評価が高い。常に背筋をピンと伸ばして堂々とした立ち居振る舞いを見せるが、最終日のプレーにはさすがに表情に陰りが差した。「ずっと調子がよくないんです。それでも運がよかったりしていたんですが、今日は運も悪くて」。アジア大会からスイングに違和感が出始め、昨日の朝もコーチに見てもらったが、最後まで不安が拭えなかった。ノーバーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「76」でホールアウト。トータル3オーバー・48位タイで4日間を終えた。

10月4日（木）に開幕する「アジア・パシフィックアマチュア選手権」に出場する中島。優勝すれば2019年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられ、準優勝者にも全英オープン最終予選会出場権が付与される。「アジアアマは結果にこだわっていきたいので、しっかり調整したい」とより一層力が入るのは、プロ転向後を見据えてのこともあるだろう。

高校卒業後は大学に進学予定。「プロになってすぐに海外にいくという目標があるので、しっかり準備をしたい」と、大学4年間で米ツアー挑戦の準備を進めていく。今週は悔しい結果に終わったが、海外に向けてさらなる飛躍を目指していく。（文・谷口愛純）