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メジャー連覇に挑む古江彩佳 手首を柔らかく使った「クラブに全てを任せるスイング」だから飛んで曲がらない【プロコーチが解説】

古江彩佳のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年7月8日 15時45分

古江彩佳のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する
古江彩佳のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する (撮影:GettyImages)

今週は海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」が開催される。注目はやはりディフェンディングチャンピオンの古江彩佳。小さい体ながらも、平均飛距離は253ヤードで、フェアウェイキープ率は81.52%でツアー全体5位(7月8日時点)。飛んで曲がらない秘密をプロコーチの大西翔太が解説する。

【連続写真】これが古江彩佳の“クラブに全てを任せる”柔らかなスイング!

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古江彩佳選手のスイングを一言で表すならば、「クラブに全てを任せるスイング」です。特に上半身の脱力感が際立っており、手首の柔らかさが抜群です。力みのないフォームで、まさに職人の技を感じさせます。

スイングにおいて、手首に力が入るとクラブの動きを妨げてしまいます。手首がしなやかだからこそ、クラブの重心を自然に生かすことができます。クラブが行きたい方向に自由に行かせてあげているような印象です。

また、インパクトまではクラブに任せつつ、インパクト直前で右ワキを絞るようにして一気に自分でボールをつかまえにいきます。「逆くの字」の形を作り、一瞬でボールをつかまえる感覚ですね。

さらに注目すべきは、フォローの抜き方を変えることで球筋を調整している点です。アウトサイドに抜けば強めのドロー、左方向に振り抜けばカット系の球が出る。この感覚の鋭さは、まさに天性のセンスです。

■古江彩佳
ふるえ・あやか/ 2000年生まれ、兵庫県出身。24年は海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制して、日米通算10勝目を挙げた。また、年間平均ストローク1位の称号『ベアトロフィー』を日本人で初めて受賞した。富士通所属。

■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。

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