ALBA Net  ゴルフ
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【第2回】アマチュアゴルファーに知ってもらいたい“手元を先行させるインパクト”はどの様になっているのか?

インパクトはボールとクラブが当たる瞬間の事を言いますが、スイング中速すぎて目で捉えきれない部分です。第2回目は“インパクト”についてレッスンします。

配信日時:2018年5月18日 12時00分

1、大半のゴルファーがダフって当たっているという事実

お客様にクラブヘッドの着地点がわかる不思議なマットでテストをして頂きました。
私もトライしましたが、非常に分かりやすいです。ゴルフコーチとしてお手本を見せなければいけないので緊張しながら打ちましたが、綺麗なターフがとれました(笑)

お客様にマットを使って打って頂きましたが、9割の方がボールよりもはるか手前に当たっている事が分かりました。ダフリやボールをすくい上げて打っていることがこの事実から分かります。

<良い例>

ボールよりも先にクラブヘッドの着地点の跡がついていると、綺麗にコンタクト出来た事になります。

<悪い例>

ボールよりも手前にクラブヘッドの着地点の跡がついているので、ダフって当たっているということになります。
こんな感じで毎回取りたいですね!
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2、ライバルと差をつける為にちょっとだけ難しいけどインパクトをもっと知ろう!

ボールとクラブが当たる瞬間(インパクト)には大きく分けて2つの要素があります。

<アタックアングル>

インパクト時のクラブの入射角の事を言います。簡単に言うと、クラブヘッドがどれくらいの角度でボールにヒットしているかを表します。このアタックアングルを知る事により、ダフリや飛距離をどれだけロスしているかを確認する事が出来ます。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、計測した際にアタックアングルがマイナスの数値であれば、ダウンブロー(クラブヘッドが下降)、プラスの数値が出た場合はアッパーブロー(クラブヘッドが上昇)を表しています。

LPGAの6アイアンの平均値は約マイナス2.3度。また、PGAの平均値は約マイナス4.1度。このデーターから分かる事は、プロゴルファーの多くはアイアンではダウンブローでボールを捉えている事になります。

一方、アマチュアゴルファーは反対にボールを救い上げてしまったり、ダフりによってダウンブローに捉える事が出来ていない方が大半です。

<ダイナミックロフト>

インパクトした瞬間のクラブヘッドのロフト角(垂直=0度)の事を指します。アドレス時のロフト角よりもインパクト時のロフト角の方がより小さければ、飛距離も出やすくなり、結果アタックアングルもダウンブローの傾向で捉えている事になります。
上記の2つの大きな要素を理解し計測してみると、ダフリや適正な距離が出ない理由が分かります。

アタックアングルとダイナミックロフトをよりプロゴルファーの数値に近づける為には、まず初めにボディーターンや、振り方等ではなく手が先行した形(ハンドファースト)でボールを捉える練習をしていくかどうかで決まってきます。

3、理想のインパクトを追い求める為に

アタックアングル・ダイナミックロフト2つの要素について説明しましたが、インパクトでは2つの要素が大きく関係しているという事実だけ理解してもらえれば大丈夫です!
数値をいくらプロに近づけようとしても、練習の際にそう簡単に測れるようなものではありませんし、厳密に何度マイナスにしようというのもほぼ出来ません。大事なのは、自分の感覚で良いのでターフが取れた事実、ボールが気持ちよく捕まった=飛距離が伸びたという2点を意識して練習してみましょう。
次回は「結局どうやったら上手くなるの?」について、取り組んでいく練習プランをお伝えしていきます。

プロフィール

GEN-TEN 東日本ゴルフコーチ
日下部直太

高校卒業から本格的にゴルフを始めオーストラリア・アメリカ・ニュージーランドにてゴルフを学ぶ。プロを目指すジュニアゴルファーへのレッスンや、海外での経験を活かしGEN-TENコースレッスンにて初心者から上級者まで幅広くレッスン活動を行っている。

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