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薄芝・枯れ芝・ペタペタ芝 ザックリ防止のアプローチ(講師・真野佳晃)

本格的に暖かくなるまであと少し。この時期、アプローチが下手になったと感じるのは、春先のグリーン周りは芝が薄く花道からでもミスが出やすいからだ。プロも警戒する薄芝、枯れ芝、ペタペタ芝。ザックリ防止のアプローチで大叩きを回避しよう!(※本記事はALBA670号に掲載された内容です)

配信日時:2017年2月15日 23時00分

講師・真野佳晃/1972年生まれ。多彩な小技のテクニックはプロ仲間でも評判。太平洋クラブ御殿場コースでのレッスンも好評
講師・真野佳晃/1972年生まれ。多彩な小技のテクニックはプロ仲間でも評判。太平洋クラブ御殿場コースでのレッスンも好評

クラブと地面の接地面積を小さくする

 この時期の芝は新芽に生え変わる前で元気がなく、ボールが地面にペタッとくっついた状態になります。ボールと地面の間にスペースがないので、手前から入るとザックリしやすいのです。
 
 薄芝から上手く寄せるポイントは地面とソールの接地面積を少なくすること。ボールの近くに立ち、パッティングのイメージでクラブを吊り上げるように持ちます。するとヘッドのヒール側が浮いて、地面に接地するのはトゥ側だけになります。振り方もパッティングと同じ。下半身は極力使わず、ヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出す。多少手前からダフっても、地面の抵抗が小さいのでヘッドが前に動いてくれます。この打ち方はクリーンに打てて、なおかつパンチが入りにくいのでおすすめです。

【絶対にダフらない打ち方】右腕とシャフトを一直線にしたまま振る

▲手首の角度をつけずに、右腕とクラブが一直線になるようなイメージで構えて、そのままストロークする。球筋は普段より転がりやすい。手首に角度をつけて構えると、ソールと地面との接地面積が多くなり、少しでも手前から入るとダフる

▲手首の角度をつけずに、右腕とクラブが一直線になるようなイメージで構えて、そのままストロークする。球筋は普段より転がりやすい。手首に角度をつけて構えると、ソールと地面との接地面積が多くなり、少しでも手前から入るとダフる

【成功ポイント(1)】ヒール側を浮かせれば芝の抵抗が少なくなる

▲ヒール側が浮いた状態でボールを打つと、多少ダフっても地面の抵抗が少ないので、ボールを前に飛ばすことができる。反対にトゥ側を浮かせて構えると、ダフったときにフェース面が返りやすく、ザックリだけでなく方向性も悪くなってしまう

▲ヒール側が浮いた状態でボールを打つと、多少ダフっても地面の抵抗が少ないので、ボールを前に飛ばすことができる。反対にトゥ側を浮かせて構えると、ダフったときにフェース面が返りやすく、ザックリだけでなく方向性も悪くなってしまう

 ヒール側が地面との接地点になるとダフったときにフェース面が返って、極端な引っかけになります。トゥ側ならダフってもフェース面が返りづらいので方向性が狂いません。

【成功ポイント(2)】ロフトが立ったクラブで手元が前に出ないように打つ!ハンドファーストに入れるとザックリしやすい

▲打ち方のイメージはパッティングと同じ。ヘッドの軌道はストレートで、手元がインパクトで前に出ないように注意しよう

▲打ち方のイメージはパッティングと同じ。ヘッドの軌道はストレートで、手元がインパクトで前に出ないように注意しよう

 AWやSWよりも9番アイアンくらいロフトが立っているクラブのほうが、ソール幅が狭く、より地面との接地面積が小さくなります。しかも、ロフトが立っているほうがフェース面が返りづらいため、寄る確率が高いのです。その分ボールは転がるので距離感には注意しましょう。アプローチの場合、基本はハンドファーストでインパクトすることなのですが、芝が薄いときはちょっとでも打点がズレると刃が刺さってしまいます。そのため、手元が前に出ないようにヘッドを手元よりも先行させるイメージで動かすと、加速しながらボールに当たるので大きなミスを防げます。

【こんな打ち方もおすすめ】手元は動かさずに上からゴツンと落とすだけ

▲左手首のコックを使ってヘッドを落とすだけで、アドレスから左足体重をキープしたまま打つ。このときにボールを右足の外側に置くことで、上からボールをとらえやすくなる

▲左手首のコックを使ってヘッドを落とすだけで、アドレスから左足体重をキープしたまま打つ。このときにボールを右足の外側に置くことで、上からボールをとらえやすくなる

 薄いペタペタ芝のときは、上からゴツンとヘッドを落とす打ち方もあります。手元の位置さえ動かさなければ、効果的な打ち方ですが、少しでも手元の位置がズレると、ザックリになるので注意しましょう。

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