まずはミスの原因を徹底究明する
浅見さんのレッスンを担当したのは、ライザップゴルフ立川店の鯨トレーナー。多くのゲストから、丁寧で分かりやすいアドバイスが好評という人気のトレーナーだ。
浅見さんは以前グループレッスンに通ったことがあるというが、何人もの生徒を相手にしている多人数レッスンでは内容が希薄で、なかなか上達しなかったという苦い経験を持つ。その点、ライザップゴルフはマンツーマン指導が基本。通常レッスンでは専属トレーナーがゲストのすべてのレッスンを担当し、スイング改善、スコアアップをともに目指す。
鯨トレーナー「ではまず、浅見さんのスイングを拝見しますので、スクリーンに向かって何球か打ってみてください。ちなみに、7番アイアンでの目安が140ヤードということなので、お渡しした8番アイアンだと130ヤードぐらいになるでしょうか」
鯨トレーナーからそう言われると、浅見さんはいつものようにアドレスし、いつもと同じ感覚でスイングをした。ちなみに、レッスン開始前に浅見さんに話を伺ったところ、アイアンはときどき左に引っかけるミスが出るという。試打すると、やはりそのようなミスショットが出た。
浅見さん「ときどきあのような(左に引っかける)ミスが出ますが、何が原因でそうなるのかが分かりません。また、反対に右に大きく曲がるミスも出ます」
浅見さんがショットを終えると、鯨トレーナーは常設してあるスイング解析マシンを使って浅見さんのショット映像をチェックした。
鯨トレーナー「まず、スイングプレーンに注目すると、テークバックがアウトサイドに上がっています。さらにトップでシャフトがクロスする位置になっているので、ここも直す必要があるでしょう。また、カラダの回転を使って打てるようになると、スイングはもっと自然になると思います。そのあたりを重点的に改善していきましょう」
わずか4〜5球打っただけだが、鯨トレーナーは浅見さんのスイングの理想とかけ離れている点を指摘。どこをどう直していくのかを冒頭に説明した。
浅見さん「自分ではちゃんとやっているつもりなのに全然できていないですね。分からないことばかりなので、ここはトレーナーにお任せしてみます」
そして具体的なスイング改善のレッスンが始まった。
力いっぱいスイングしても、ボールは飛ばない
浅見さんはクラブを力強く握ることで腕の力だけでスイングをし、骨格的にも無理な動きになっていたため、スイング軌道が安定しなかったのが原因だった。これでは当然コックも少なくなり、飛距離は思った以上に伸びない。そうなると、さらに力いっぱい振ってしまうことで、スイングに悪影響を及ぼすという。
すると、浅見さんのスイングに大きな違いが現れた!