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ゴルフスイング コック(コッキング)が飛距離アップの鍵【動画コラム16回目】

「右手のゴルフ」を提唱し、「体重移動」「ボディターン」など従来の理論ではアマチュアは打てないと語る片山晃。今回はゴルフスイングのコックについてお話します。

配信日時:2017年6月16日 21時53分

手首をロックせずに、手首の動きを大きく使う

オーバースイングの動きが特徴的なジョン・デーリー

オーバースイングの動きが特徴的なジョン・デーリー

 そして、コッキングが90度入っていれば、トップオブスイングでは、ヘッドの重みでオーバースイングになってしまう事があります。手首や肩が柔らかければオーバースイングになってもOKなんです。

 女子プロの選手でも、横峰さくら選手や古閑美保選手は、コッキングをフルに使い、オーバースイングでも賞金女王になっています。

 横峰さくら選手はあの小柄な体格で飛ばし屋と言われていました。


 ジョン・デイリー、横峰さくら、古閑美保、彼ら彼女らに共通していたのは、グリップです。グリップをとても柔らかく持つことで、手首をロックせずに、手首の動きを大きく使えていました。

 ですので、コッキングを正しく行う為には、グリップを緩く持つ事が大切なんです。また、コッキングが正しく使えていれば、ボールにしっかり高さが出るです。これは、コッキングが正しく使えているかのバロメーターになります。

 ボールに思った通りの高さが出ないという人は、コッキングが正しく使えていない証拠です。

 では、正しいコッキング・コックについてご説明します。

甲側に折れるのが正しいコッキング

コックは手首を上下に使うが(上)、トップでは左手首は甲側に折る動きが正しい(下)

コックは手首を上下に使うが(上)、トップでは左手首は甲側に折る動きが正しい(下)

コッキングで最も大切な点をご紹介します。

 コックは左手の手首が親指側に曲がる動きの事を言うのですが、このコッキングの動きで絶対に守って頂きたい事があります。

 それは、手首が甲側に曲がっている事です。

 バックスイングでコッキングを行った時には、必ず左手首は甲側に曲がっていなければなりません。トップオブスイングの状態の時も、左手首は甲側に曲がったままです。

 そして、ダウンスイングの初期の段階で、コックをリリースします。俗にいうアーリーコック、アーリーリリースです。

 このスイングを良くないというレッスンプロもいますが、アマチュアゴルファーはアーリーコック、アーリーリリースが大切です。

 このダウンスイングでコックをリリースした時も、左手首は甲側に曲がっていなければなりません。

 この理由は明確です。

 左手首が真っ直ぐの状態になると、左手でクラブを引っ張りやすくなってしまいます。アウトサイドからクラブが下りてくる原因になります。

 また、左手首が甲側に曲がったままの状態で、両手でグリップしてみて下さい。こうすると、絶対に左脇を開ける事が出来なくなってしまいます。

 この左ワキが開かないスイングが良いスイングなんです。

 左ワキが開いてしまうと、左肘が抜けてしまって、弱々しいスライスボールしか打てなくなってしまいます。上体から左の壁が崩れてしまうんです。

 左サイドが動かない、しっかりと左脇が閉まったスイングをする為には、スイング中ずっと左手首は甲側に曲がった状態のままになります。

 是非、皆さんもコッキングをフルに入れて、左手首を甲側に曲げる。この事を意識してスイングしてみて下さい。確実に飛距離が伸びるはずです。

片山 晃のプロフィール

片山 晃
(アーリーバードゴルフクラブ)

1957年生まれ。1999年から2004年にかけて大手メーカーで年間2500名以上のクラブフィッティングを担当。豊富な知識と的確なクラブフィッティングを行い、従来のゴルフ理論に疑問を抱き、シニアや女性でも飛ばせるようになるという「右手のゴルフ」を提唱。腰痛などに悩むアマチュアゴルファーでも飛ばせるようになると評判となり、様々なメディアで活躍中。著書に「奇跡の20ヤード」「右手で飛ばす!55歳からドライバーで260yd実現する方法」などがある。 右手の教科書サイトをはじめました http://katayama-akira.com/

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