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この季節が一番難しい!バラバラ、不揃い…春芝からのアプローチ

気温が高まり芝も緑がかったが、まだまだ薄芝警報発令中。特にグリーン周りでのザックリ、トップに注意したい。冬のペタッとした芝と、緑色の元気な芝が混在するこの時期の春芝。ソールを滑らせてボールを拾うための基本事項と、試す価値大いにアリの裏ワザを教わった(講師・井上信/ALBA699号掲載)

配信日時:2019年4月3日 18時00分

【手首のほどきを遅らせて寄せる】右人差し指と中指で握り込む“クワガタグリップ”ならダフらない

グリップに右手のヒラを横から添えることになるので、フェースの向きの操作もしやすい。前ページでお伝えしたクローズスタンスとの組み合わせで、もう春芝の寄せも怖くない

グリップに右手のヒラを横から添えることになるので、フェースの向きの操作もしやすい。前ページでお伝えしたクローズスタンスとの組み合わせで、もう春芝の寄せも怖くない

ハンドファースト維持が逆に手首をコネる!?
手元が先行しすぎると、ヘッドが突っかかりやすくなり、手首をコネやすい

手元が先行しすぎると、ヘッドが突っかかりやすくなり、手首をコネやすい

「フォローで左手首が甲側に折れ手首をコネてしまう人は、ボールを上げようとしているのか、もしくは、ハンドファーストでインパクトしようと意識しすぎているのが原因でしょう。手元を先行させるあまり、これではヘッドが突っかかりそうだと本能的に反応し、逆に手首をコネてしまうのです」

“クワガタグリップ”でもソールの滑り重視で寄せる
ここでもグリップエンドと体の間隔を変えず、常に同じ個所を指すようにして振るのが大事

ここでもグリップエンドと体の間隔を変えず、常に同じ個所を指すようにして振るのが大事

「“クワガタグリップ”にすると、フォローまで右手首の角度もキープしやすくなりますが、あまりハンドファーストでボールを打とうとはしないでください。それでは手打ちになったり、手首をコネてしまいやすく、せっかくの秘策も台無し。あくまでも体のターンを伴わせ、ソールの滑りよく寄せていきましょう」

腕や肩に力が入らずヘッドの重さを感じながら振れる

「ボールをきちんととらえて寄せるには、ダウンスイングでの手首の角度を極力キープして、リリースを遅らせることも大切です。

しかし、アマチュアはそれを意識していも、残念ながら薄芝になるほど打ちにいって早くほどけてしまいがち。それでザックリ、トップも多発するというわけです。

そこでオススメなのが、右手人差し指と中指でグリップを右横から挟む“クワガタグリップ”。

こうして握ると、普通に握るよりも自然に右手首に角度がつくのでキープしやすいのが特徴です。さらにヘッドの重さを感じやすくなるというメリットも。普段のアプローチでついつい腕や肩に力が入って、アプローチでミスしている人ほどオススメです。

僕自身、アプローチスランプに陥ったときに、この“クワガタグリップ”で感覚を取り戻して脱出することができました。ぜひ次のラウンドでお試しください」


【注目】バンカーや中途半端な距離合わせにも対応可
ヘッドの重さを感じて打てるのでバンカーでも意外といい

ヘッドの重さを感じて打てるのでバンカーでも意外といい

「この“クワガタグリップ”は、元米LPGAツアー賞金女王アニカ・ソレンスタムが推奨している記事を読んで、僕自身が取り入れたものです。アニカはヘッドの重さを感じて打てるので、柔らかい砂のバンカーショットで特にいいといっていました。事実、バンカーからフワリと上げたいときにもいいし、30ヤードくらいの距離合わせのショットにも効果を発揮しますよ」


講師・井上 信(いのうえ・まこと)/1974年生まれ、山口県出身。98年プロ転向、堅実なプレーを持ち味に、ツアー通算2勝を誇る ⇒プロフィールはこちら


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