畑岡奈紗 ドライバー連続写真(正面)
畑岡奈紗 ドライバー連続写真(後方)
他の女子プロにない強靭な下半身使い
女子プロはどうしても下半身の力が弱いので、テークバックで腕が動くと同時に重心が上がりやすい。実は賞金シード選手でも、優勝している選手でも、そうなっている場合があるのですが、畑岡は重心が全く上ずっていません。
トップでは重心を下に向けたまま、体も捻転して、腕が高い位置にあります。これは、なかなか日本の女子プロでは作れないカタチで、デビュー当時の申ジエを彷彿とさせる下半身の安定感です。
トップの写真を見ると右股関節辺りで、しっかりとシワが織り込まれているのがわかると思いますが、多くの女子プロはこの時点で体が右に流れて、重心が動いてしまっているので、この織り込みができていないのです。
さらにダウンスイングでも、右足をしっかり蹴りながらも、重心が上ずらないで、下方向(ボール方向)に力が伝わっています。だから、強いボールが打てます。
女子プロだと、ガッシリ系の体格の選手は重心が安定しやすく、強い選手が多いのですが、畑岡は体重の重さではなくて、下半身の筋肉で安定させているので、男性のようなアスリート的スイングができるといえます」