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HS38m/sでも250ヤード飛ばせる? 理論派コーチが教えるスピン量と打ち出しが最適になる魔法のグリップ

「HS38m/sじゃ、どうやったって飛ぶわけない…」と諦めていませんか? 実はそんなことありません。効率的なインパクトなら、まだまだ飛距離アップできるんです!理論派プロコーチ・関浩太郎が解説します。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年7月30日 11時15分

「HS38m/sじゃ、どうやったって飛ぶわけない…」と諦めている人も多いはず。しかし「そんなことありません。効率的なインパクトなら、まだまだ飛距離アップできるんです」と理論派プロコーチ・関浩太郎は語る。実際にHS38m/sのアマチュア・西潟さんをレッスンした内容を紹介する。

【写真】76歳だって250ヤード飛ばせます! 海老原清治のドライバースイング

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「低スピンで飛ばす」をうたい文句にしているギアがあるため、「スピン量は少ない方が飛ぶんでしょ?」と思っている人は多いですよね。しかし、これは一定のHSがある人向けの言葉。HS30m/s台のゴルファーが2000~2500回転のスピン量で打つと、スピン不足でボールがドロップしてしまうんです。

ただ、だからといってスピン量が4000回転を超えてしまうのもNG。ボールが吹け上がって、前に進んでくれません。ロフト10.5度を使う西潟さんのHS38m/sなら、スピン量は3500回転前後が理想です。また、効率的に飛ばすには打ち出し角も重要。西潟さんの打ち出し角は17.9度でしたが、14~15度に抑えると大幅に飛距離を伸ばすことができます。

西潟さんの飛距離を計測したところ198ヤード。飛距離をロスしている元凶はインパクトでフェースが開くことにあります。ウィークグリップで握っていて、アーリーリリースになりやすい。また、左に振り抜いて球をつかまえようとして左ヒジが引けているのでカット軌道のインパクトになっているんです。

インパクト時にフェースが開かないようにするポイントはグリップです。手のヒラに対して直角にクラブを当てて指先で握った後、親指根元の膨らみで包み込むのがオススメです。手首がロックされずタメが作れるのでシャフトがしなり戻り6~7度のアッパー軌道で球を捉えられます。また、親指と人差し指の間にできるV字が右肩から右腰の間を指すように超フックグリップで握るのも効果的。トップで左手親指がグリップの真下に来るので、添え木の役割を果たしてヘッドが垂れにくくなります。左ヒジも引けなくなるので、スムーズに振り抜けてロフトが寝ることもなくなりますよ。

グリップを手のヒラに対して斜めに握っていた西潟さん。このグリップではアーリーリリースが生まれやすい
手のヒラに垂直にクラブを当て、指先で握った後に親指根元の膨らみで包み込むようにグリップ。ヘッドが垂れずにフェースが開きにくい
親指と人差し指の間にできるV字が右肩から右腰の間を指すように握る。トップで左手の親指がグリップの真下にくるようにするのも大事。左手親指がトップで“ 添え木”の役割を果たしてヘッドが垂れなくなる
ダウンスイングのタメが生まれ、フェースも開かなくなった。左ヒジが引けなくなるため、インサイド・アウト軌道で球がつかまり始めた
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グリップを手のヒラに対して斜めに握っていた西潟さん。このグリップではアーリーリリースが生まれやすい

■関浩太郎
せき・こうたろう/ 1974年生まれ。米国で最新理論を学んでミニツアーを転戦。帰国後にクラフト理論、フィッティング技術を習得。現在は『SEKI GOLF CLUB目黒』(東京都目黒区)を主宰.


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