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今週はパリ五輪に出場! 山下美夢有は“まーるい”背中で正確ショットを打つ【女子プロのアイアン技】

抜群のショット力を武器に2年連続年間女王に輝いた山下美夢有のアイアンショットを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年8月7日 14時35分

背中を丸めて構えることで、インパクトで腹筋に力が入りやすくなる。頭の高さがまったく変わらないため、ショットの精度が高い
背中を丸めて構えることで、インパクトで腹筋に力が入りやすくなる。頭の高さがまったく変わらないため、ショットの精度が高い (撮影:鈴木祥)

今季、活躍している女子プロたちのアイアンスイングには、アマチュアゴルファーの悩みを解決してくれるヒントがいっぱい。今回取り上げるのは、国内女子ツアーで今季未勝利ながら、出場14試合で2位5回を含むトップ10に10度入っている山下美夢有。抜群のショット力を武器に2年連続年間女王に輝いた23歳のアイアンショットを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。

曲がらない要素がてんこ盛り! 山下美夢有のスイングを連続写真でチェック!



土台となる下半身がどっしりしていて、しっかり振り切る準備ができています。驚異的なのはリズムとテンポが、練習場だろうが試合だろうが、そしてどの番手でも変わらないこと。打ち急ぐことなく、常に「1、2、3」とゆっくりなテンポで振っています。

後方からのアドレスを見てみると、背中をピーンと真っすぐ伸ばすのではなく丸まっていて、骨盤が少し後傾しています。そうすることでダウンスイングで腰が前に出ず、腹筋にグッと力を入れて前傾を保ちやすくなる。

実際、インパクトの瞬間はしっかり地面を蹴って両足のカカトが浮いていますが、頭の位置はまったく変わっていません。上体が伸び上がらないから正確なショットが打てるのです。

山下さんのようなアドレスを作るには、クラブなしでアドレスして、骨盤だけを倒す、起こす動作を繰り返してみましょう。そうすると、背中を丸める感覚や、骨盤の前傾・後傾が分かるようになりますよ。

■山下美夢有
やました・みゆう/2001年生まれ、大阪府出身。2022、23年と2シーズン連続で年間女王を戴冠。23歳にして国内女子ツアーでは通算11勝を挙げている。今季はまだ勝利がないが、海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では2位タイに入った。加賀電子所属。
 
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。
 
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●アイアンショットはダウンブローに入れて強い球を打ちたい。関連記事の【渋野日向子は上げながら左に踏み込み“深いタメ”を作る】では、渋野日向子の“深いタメ”からハンドファーストに打つアイアンショットについて、大西翔太が解説している。

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