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山下美夢有のようにフェースをボールに向けたまま上げる これが最も簡単なスライス対策

絶対に曲がらないスイングで、昨年の海外メジャー・全英女子オープンを制した山下美夢有。どの番手でも精度が高いショットを備える彼女のスイングをプロコーチの阿河徹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年4月13日 19時00分

フェーㇲをボールに向けて上げる山下美夢有
フェーㇲをボールに向けて上げる山下美夢有

絶対に曲がらないスイングで、昨年の海外メジャー・全英女子オープンを制した山下美夢有。どの番手でも精度が高いショットを備える彼女のスイングをプロコーチの阿河徹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。

【連続写真】フェースをボールに向けたまま上げて、トップでフェースが空を向く 山下美夢有のドライバースイング

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山下美夢有選手のスイングは、その動きを細かく分析していくと、彼女の強さの秘密が隠された非常に興味深いメカニズムが見えてきます。

山下選手のスイングでまず特徴的なのは、トップにおけるフェースのシャット度合いです。おそらく今回見た中では、山下選手が最もシャットフェースでした。グリップがストロングであることもありますが、バックスイングの始動から左腕を外側に回し、フェースがほぼ地面を向くほど。トップではフェースが空を向いていますね。

なぜそこまでフェースをシャットにする必要があるのか。その答えはダウンスイングにあります。彼女のダウンスイングは、ジャンプアップしながら伸び上がりつつ、体が少し引けていく動きをしています。これは「やや振り遅れ」の形です。ジャンプアップでヘッドを走らせながら、つかまりすぎない動きを作っているのです。シャットな動きとともに、つかまり度合を相殺させていると言えます。このシャットフェースの動きは、スライサーには非常に良いヒントとなります。フェースをボールに向けながらバックスイングする動きをマネするのも一つの方法です。

また、彼女の腕の脱力感は群を抜いています。ダウンスイングで右腕がやや体に密着するような動きを見せますが、これは腕が脱力できている証拠。そして、その密着した状態からフォローでは一気に腕が遠くへ伸びていきます。

これは、直前に脱力して腕を体に近づける動きがあるからこそ生まれるダイナミックな動きです。非常に質の高い「脱力型スイング」と言っていいでしょう。

この一連の動きは、まるで連続素振りをそのままスイングの形にしたかのようです。腕が脱力できていると、プレーンがズレにくくなります。アマチュアがこの脱力感を身に付けるには、ホースのようなしなるものを連続で振る練習が効果的。一度試してみてください。

■山下美夢有
やました・みゆう/2001年生まれ、大阪府出身。2022、23年と2年連続で年間女王を獲得。24年も2勝を挙げたものの、メルセデス・ランキングは竹田麗央に次いで2位だった。25年から米国女子ツアーに主戦場を移し、「AIG女子オープン」にて海外メジャー初優勝。「メイバンク選手権」にて、ツアー2勝目を飾った。花王所属。

■解説:阿河 徹
あが・とおる/ 1976年生まれ。藤本佳則や塩見好輝ら数多くのツアープロを指導。現在は、東京都・井山ゴルフ練習場でレッスンをアマチュアに展開中。古今東西のスタープレーヤーのスイングに精通するレッスンプロ。

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●山下美夢有のスイングを分析! 関連記事「ゴルファー永遠の課題……どうしたら『力み』をなくせるのか? お手本は山下美夢有のゆっくりバックスイングだった!」で詳細が分かります。

山下美夢有のプロフィール

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