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シン貧打爆裂レポート『EXTRA SOFT ボール』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年3月30日 17時00分

ロマン派ゴルフ作家語る

『EXTRA SOFT ボール』は、最初のホールから「あれ?」「どうなっている?」と感じて、戸惑いました。どの番手も低スピンボールが出たからです。アプローチは、その傾向は少し弱くなりますが、それでもスピンでビンビンに止まるようなアプローチを打つことは困難です。

途中から、何をしても、徹底して同じボールが出るので、その頑固さに、僕のほうが完全に折れました。低スピンなボールで、転がりを計算してホールを攻略する作戦に変更して、後半の試打ラウンドをしたのです。

2ピースボールでも、浮力があって、それなりにスピンがかかるようなボールは市場にもありますし、過去のテクノロジーでも、そういう無難なボールを作ることは十分に可能なはずです。安価故に、色々なゴルファーが使うことを考慮して、変な癖がないボールが『EXTRA SOFT ボール』だと思っていました。

新しい『EXTRA SOFT ボール』は、完全に今までのボールとは別なのです。この低スピン一辺倒な作りは、飛距離特化型のボールの最新のパターンです。低スピンなボールが活かされるのは、ゴルファーにある程度以上のヘッドスピードがあり、ボールの高さを打ち手の技術で出せることが不可欠です。ハードヒットできるゴルファーの中には、『EXTRA SOFT ボール』でキャリアベストの飛距離を出せる可能性があります。

正直に書くと、今回の試打では驚きました。

2ピースボールは、過去の蓄積してきたテクノロジーで作れば、総合力で勝負できるボールが作れるのです。少なくとも、今までは、そういうボールが使いやすく、スコアも出やすい良いボールだと評価される傾向がありました。一応、ぶっ飛び系と銘打ったボールでも、総合力を犠牲にしてまで特化することは、あまり見たことがありません。

しかし、『EXTRA SOFT ボール』は、完全に飛距離特化型ボールになっているのです。僕のヘッドスピード40m/sでは、よく転がるという特徴を実感するのが限界でしたが、もっとヘッドスピードが速ければ違った結果が出ると思いました。

ちなみに、僕の場合は、ドライバーよりもスプーンのほうが飛距離が出るという現象が起きました。ボールの高さと低スピンがちょうど良い塩梅になったのだと思いますが、自分のスプーンの過去最高飛距離でした。

飛距離特化型ボールでゴルフを楽しみたいというゴルファーに『EXTRA SOFT ボール』はオススメします。

なお、パッティングでオーバーする癖があって、スコアを乱しているゴルファーには、『EXTRA SOFT ボール』を使うのは注意が必要です。現在のボールではあまりないのですが、『EXTRA SOFT ボール』は、弾きが良く、よく転がるのです。ショート目で困っている場合には、強い味方になりますし、ストレートにしっかりとパットするタイプにも向いています。

最後に、『EXTRA SOFT ボール』で最も感心したのは、耐久性です。スピンをかけようとムキになって、打ち込んだり、カットしたりしたときに、砂がフェースとボールの間に入ったことが何度ありました。ウレタン系のカーバーのボールだと、擦れた小さな傷ができたり、表面の加工に傷が入ったりしてしまいますが、『EXTRA SOFT ボール』は、少し汚れただけで、タオルで拭けばピカピカの新品に戻ります。

なくさない限り、何ラウンドもできると感じました。安いのに耐久性が高いというのは、『EXTRA SOFT ボール』のコストパフォーマンスが良く、大きなプラスポイントです。

ゴルフの大きな魅力は飛距離です。どのスポーツよりも簡単に遠くにボールを飛ばせるゲームを支えるアイテムとして、『EXTRA SOFT ボール』は頼りになります。高価な価格帯のボールには、もっと飛ぶボールも存在しますが、それはそれとして、気軽に使える『EXTRA SOFT ボール』は特別なボールにリニューアルしていたのです。

試打アイテムスペック

『EXTRA SOFT ボール』

構造   :アイオノーマカバーソフト2ピース
コア   :エクストラソフト・グラデーショナルコア
カバー  :エクストラソフト・アイオノマーカバー
ディンプル:シームレス 330 ディンプル
カラー  :ホワイト(ほかにイエロー、オレンジ、ピンク)

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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