3月6日~8日まで、パシフィコ横浜でゴルフフェアが開催。名器『588』ウェッジを生み出し、クリーブランドの『RTZ』を開発したウェッジ職人ロジャー・クリーブランドが、ウェッジ哲学について語ってくれた。
90年代後半、タイガー・ウッズが使用していたのが、クリーブランドの名器といわれる『TA588』だ。ノーメッキ仕上げの軟鉄ウェッジとして知られ、柔らかい打感と高いスピン性能でプロを魅了した。特にティアドロップ型と呼ばれる、トゥ側が広くヒール側が細くなっていく形状のフェースは、現在のウェッジの原型ともいわれている。
この名器を作った当時を、クリーブランド氏は次のように振り返る。
「『588』の前作を持ってPGAツアープロに意見を聞いたところ、もう少し大きなヘッドでソールも分厚くしてほしいと言われました。それを参考にして作ったのが『588』です。ちなみに5代目シリーズで、1988年に作ったので『588』と名付けました」
では、名器を作り出したクリーブランド氏が考える“やさしいウェッジ”とはどんなものなのだろうか。
「日本はコーライ芝が多く、スコットランドのように芝が硬くありません。ですから、バンスがあってやさしく、顔もいいウェッジが合うと思います。スコットランドは芝が硬いので、バンスがあると弾かれてしまうんです」
逆に、クリーブランド氏が考える“完ぺきなウェッジ”とはどんなものだろうか。日本の女子プロがこぞって即投入した、昨年発売のクリーブランド『RTZ』ウェッジを開発した彼の理想には興味が湧く。
「打感が柔らかく、スピンがかかり、ソールがやさしいものがいいですね。開発した『RTZ』は素材がユニークで、打感は柔らかいのにノーメッキでも錆びない特性があります。ソフトな打感とスピン性能を両立した貴重なウェッジです。このウェッジでは柔らかい打感を実現したかった。グリーン周りではフェースに乗る感覚があった方がいいので、ノーメッキを実現したかったんです」
最後に、日本のアマチュアへ向けたメッセージも届けてくれた。
「練習をしてください(笑)。特にショートゲームのレッスンを受けて、いいクラブを使ってください」
シンプルながら、示唆に富んだメッセージだった。
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