年代の違う純正シャフトがベストマッチすることがある
新品のヘッドとセットで販売されるイメージの強い純正シャフトだが、実は単品で購入することもできる。新品から中古まで幅広いゴルフ用品を扱うゴルフパートナーでは、中古の純正シャフトの単品販売を行っており、4000〜6500円と安価に購入することが可能となっている。(※モデルや状態によって変動する可能性あり)
リシャフトに興味があっても、コストや効果への不安から一歩を踏み出せないゴルファーは少なくない。アフターマーケットのカスタムシャフトは5万円以上することがほとんどで、そこに工賃やグリップ代など、さらにコストが上乗せされるのだから、それも仕方のないことだろう。
そういった不安を払拭する意味で、コストを抑えながらリシャフトの醍醐味を味わえる純正シャフトの単品買いは非常におすすめだ。
純正シャフトは基本的に癖が少ない、万人に合う性能に設計されるが、年代によって叩けるフィーリングが強かったり、走り感があったりと味付けに違いがある。元々のヘッド・シャフトの組み合わせで使いこなすことに難しさを感じたとしても、違った年代の純正シャフトに付け替えることで一気に振りやすくなることもあるのだ。
今回はゴルフパートナーの峯明弘氏と村岡貴仁氏に、テーラーメイドの過去4年間のドライバーヘッドと純正シャフトをさまざまに組み合わせて試打をしてもらった。
しなり少なめでしっかりした純正シャフトの多いテーラーメイド
ドライバーなど、ウッド系クラブで絶大な人気を誇るテーラーメイド。過去4年間の純正シャフトをテストする中で、共通していたのは、安定したしなりで、剛性のしっかりしたモデルが多いことだ。
「素直な動きをするシャフトが多くて、タイミングを合わせやすいのがテーラーメイドの特徴です。その中で少しずつ違いを出しているわけですが、私がカスタムに匹敵するレベルで完成度が高いと感じているのが『Qi10』に採用された『Diamana BLUE TM50(S)』です。適度にタメが作れて、インパクトでは気持ち良く走ってくれるなど、性能バランスが抜群。純正シャフトの名器と言えますよ」(峯さん)
タイミングの取りやすさと走りを両立した『Diamana BLUE TM50(S)』は、テーラーメイドのどのヘッドとも好相性だが、中でもマッチングの良さが感じられたのが『ステルス』との組み合わせだ。
「『ステルス』は低スピンでぐんぐん伸びる弾道の強さが特徴のモデルですが、“上がりにくい”との意見もありました。元々の純正シャフトは叩ける要素の強いモデルでしたので、適正な高さを出すには一定以上のパワーが必要だったためです。一方、シャフトを『Qi10』の『Diamana BLUE TM50(S)』に替えると振り心地が一気に変わります。ヘッドのスムーズな走りで、つかまりと高さがプラスされて、飛距離性能が最大限に引き出されます」(村岡)
まさにテーラーメイドの時代を超えたぶっ飛びコンビだと言えるだろう。ちなみに『Diamana BLUE TM50(S)』は中古平均価格が5,500円(税込)、『ステルス』が18,700円(税込)となっている。(※価格は2026年2月末現在のデータを参照。実際の価格はフレックスや傷の状態などで変動)
合わせて購入しても25,000円前後で入手できる可能性が高いため、飛びにこだわるなら、ぜひ一度試してほしい組み合わせとなっている。
【モデル解説1】『Diamana SILVER TM55(S)』
ここからはテーラーメイドの過去4年間にリリースされた純正シャフトのスペックや特性について解説していく。まずは2025年モデル『Qi35』の純正シャフト『Diamana SILVER TM55(S)』だ。
トルクが3.6と過去4年間のモデルの中では最も締まっている純正シャフト。パワーのある人が振っても、シャフトの挙動が安定して、ヘッドが暴れない。吹け上がりを抑えた強弾道が出やすく、とにかく叩いて飛ばしたい人に最適なモデルとなっている。
【モデル解説2】『Diamana BLUE TM50(S)』
2本目は2024年モデル『Qi10』シリーズに採用された『Diamana BLUE TM50(S)』だ。
タイミングの取りやすさとヘッドの走りを両立するなど、性能バランスに優れた純正シャフトの名器。適度な重さがあるが、硬過ぎないので、しなりを感じながらタメが作れるし、先端の適度なしっかり感で叩くこともできる。幅広いゴルファーがリシャフトによるクラブ性能の進化を体感できる。
【モデル解説3】『TENSEI RED TM50(S)』
3本目は2023年モデル『ステルス2』の純正シャフト『TENSEI RED TM50(S)だ。
クセのない振り心地で、先端が硬過ぎないので打ち出し高さを出しやすいモデル。テーラーメイドの純正シャフトの中ではマイルドな剛性のシャフトなので、他の年代でハードに感じる人におすすめ。初代『ステルス』の純正シャフトと酷似したコスメだが、地の色がややグレーになっている。
【モデル解説4】『TENSEI RED TM50(S)』
最後は2022年モデル『ステルス』の純正シャフト『TENSEI RED TM50(S)』だ。
シンプルでクセのないTHE純正シャフト。しなりの少ない特性は『Qi35』の純正シャフトと同じだが、こちらの方が、トルク多めで全体的に軟らかい。叩ける特性は欲しいけど、ハード過ぎるモデルを避けたい人におすすめ。
最近の純正シャフトは、アフターマーケットのカスタムモデルに近いコスメに仕上げられていることが多い。リシャフトをすることで振り心地や弾道が変わることはもちろん、コスメが変わることで新しいクラブを手にした高揚感を得ることもできる。初めからグリップやスリーブが付いていて、購入すればすぐにカチャカチャで交換することが可能なので、気になる方はぜひ近くのゴルフパートナーに足を運んでみてほしい。