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【バケモノたちの使用ギア】松山英樹の新パター、『TPコレクションMULLENプロト』はなぜ入る!?

我らが松山英樹がPGAツアー5勝目。今年最後のメジャー「全米プロゴルフ選手権」を前に、「WGC-ブリヂストン選手権」で逆転優勝を飾った。その手に握られていた新兵器は?

配信日時:2017年8月7日 13時55分

なぜ『TPコレクション BERWICK』じゃダメなの?

同じかまぼこマレットだが、顔は『MULLEN』の方がブレードタイプのピン型ライク

同じかまぼこマレットだが、顔は『MULLEN』の方がブレードタイプのピン型ライク

というのも、もし松山が『TPコレクション』シリーズの打感やピュアロールと呼ばれるインサートが気に入っていた場合、『MULLEN』の他に、同じかまぼこマレットの『BERWICK』があるからだ。こちらは市販で元々ベントネックで、下の画像のように、フェースバランスよりわずかにトゥが下がるタイプ。
市販の『MULLEN』はブレードタイプの『SOTO』と同じくらいトゥが下がっていた!

市販の『MULLEN』はブレードタイプの『SOTO』と同じくらいトゥが下がっていた!

オデッセイの『#5』など、この手のフェースバランスに近いかまぼこ型マレットは、ブレードタイプのピン型よりもとてもつかまりがいいと筆者は感じる。『MULLEN』のヘッドはオデッセイの『#5』よりもやや大きめなため、ベントネックでも、完全なるフェースバランスになるかどうかは分からない。また、このパターの場合、トゥとヒールのウェイト調整が可能なため、実物を確認しない限り、実際のところは不明だ。

フェース開閉が減って出球を狙い通り乗せやすくなった!?

松山のプロトタイプは『BERWICK』と『MULLEN』の間くらいのトゥの下がり具合!?

松山のプロトタイプは『BERWICK』と『MULLEN』の間くらいのトゥの下がり具合!?

ただ、松山がパターを小脇に挟んでいるシーンを見る限り、おそらく、フェースバランスとピン型や市販の『MULLEN』のちょうど間くらいのトゥの下がり度合いだと予想する。つまり、エースパターよりもやや開閉が穏やかなために、狙ったラインに出しやすく、スライスラインでもしっかりと出球を左に出せるタイプを選んだのではないだろうか。

契約とは無関係のメーカーの商品について、松山から使用する理由を詳細に語られることはないだろうが、結果だけを見る限り、この新パターとは相性が良さそうだ。もちろん、サンプルとなる試合がこの試合だけだし、単純にグリーンのスピードとイメージが合っていただけとも考えられる。

ただ、筆者の目には「出球のズレが減るため、タッチに集中できる」状態だと映った。さて、今週の全米プロゴルフ選手権の開催コース、「クエイルホロークラブ」のグリーンとの相性はどうなるだろうか。


Text/Mikiro Nagaoka

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