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シン貧打爆裂レポート『TRI-HOT 5K パター』(ONE とTWO)

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2022年4月28日 17時00分

注目ポイント

『TRI-HOT 5K パター』は、オデッセイが2022年2月4日に発売したパターです。

まず最初にドキッとするのは、『Tri HOT』の復活パターか? ということです。『Tri HOT #3』と言えば、オデッセイのパターの名器としてラインアップされる1本で、復刻版も出ているほどです。僕もコレクションで1本所有していますが、数年前から昭和12年生まれの父が勝手に使っています。

「これ。どうせ使っていないだろう? バシバシ入るから気持ちいいんだよ」

とか言われれば、黙認する以外に選択肢はありません。パターも、クローゼットの中より、グリーン上で使われるほうが本望だと思います。

今回の『TRI-HOT 5K パター』の5つのラインアップには、ちゃんと『THREE』があります。

今回は、強いて、『THREE』ではないパターを2本試すことにしました。
その理由は、名称に入れられた「5K」の意味です。5K=5000です。この数値は、慣性モーメントなのです。慣性モーメント5000といえば、大型マレット型のヘッドの数値です。ブレード型のパターで、それを可能にするなんて…… ちょっと夢の世界の話のようで、興味が湧いたのです。

『TRI-HOT 5K ONE パター』は、ピンのアンサー型を忠実に再現したモデルです。直線的なデザインと小さめでシャープなヘッドは、今でもベースモデルだと言い切るオールドなファンがいます。

『TRI-HOT 5K TWO パター』は、ピンのアンサー2型です。元々はステンレスヘッドのモデルで、スコッティ・キャメロンのニューポート2は、アンサー2のオマージュだというのは有名です。現代では、ピン型のブレードタイプというと、こちらをイメージするゴルファーが多いかもしれません。曲線を帯びたデザインと、面長のヘッドが特徴です。

『TRI-HOT 5K パター』の『ONE』も『TWO』も、奇をてらわずに、形状は、それぞれのピン型なのです。まるで何かに挑戦するような完璧主義を感じさせます。21世紀になって、20年が経過しても、良いものは良いのだという主張も感じます。

『TRI-HOT 5K パター』は、フェース部分はステンレススチールで作り、後方部分は徹底的にアルミニウムで作られています。そして、フェース寄りのソールと内部のトウとヒールの2箇所にタングステンウェイトを入れているのです。フェース寄りにヘッド全体の重量の90%が集中しています。

左右のミスヒットに強く、重心は浅く、低い、と言うわけです。前重心のパターは、2020年のトレンドですし、それを維持しながら、尋常ではない慣性モーメントでミスヒットでもブレない機能も持っているパターが、『TRI-HOT 5K パター』なのです。

個人的には、アンサーも、アンサー2も、得意としていませんが、前重心のパターは、1年前から使用しているので、テストをする準備は出来ていました。

試打した日は、快晴で、気温は5度〜16度。微風。グリーンは9フィートの速さ。使用したボールは『TOUR B X』です。

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