ロマン派ゴルフ作家語る
パワーがあって、低スピンのボールが出るスプーンが欲しいゴルファーに『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』は、オススメです。
簡単ではないポイントは、重心位置がネックに近く、かなりヒール寄りで打つ感じにしないと良い球が出にくい点です。地面から打つのに苦労しました。ティーアップしたボールは、まあまあでした。
普通であれば、『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』の試打は、途中で切り上げる感じでした。苦労してまで、クラブに合わせて打つのは後遺症が残る可能性があるので、回避するからです。それなのに、完遂したのは、飛距離性能が凄かったからです。どこまで飛ぶのか? どうやったら飛ぶのか? しっかりと見てみたかったのです。
過去3年以内で打ったスプーンで、一発のバカ当たりとしては、最も飛んだスプーンかもしれません。ミズノは過去にも、チタンフェースのフルチタンのスプーンを発売しました。それは正直に書くと、特別なものではなく、出来はイマイチだったのです。『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』は、その印象は吹っ飛ばしました。特別なフェアウェイウッドとしては、完成していますし、とても面白いからです。
スピンがかかりすぎて、ボールが吹き上がってしまうゴルファーには、『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』をガンガン打って欲しいです。
最初に書いたように、じゃじゃ馬を調教するようにスプーンを育てたいゴルファーにも、チャレンジして欲しい1本です。
『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』は、ティーショット専用にミニドライバーとして使用するのをオススメします。飛距離性能が活かされるからです。
スプーンは相性があるクラブで、自分に合うスプーンに、一生、出逢えないゴルファーのほうが多いという説もあります。だから、人気があるから自分にとって良いスプーンになるとは限らないのです。『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』のような個性的なフェアウェイウッドが合うゴルファーも必ずいるのです。相性が合うスプーンが欲しいなら、待っていないで、次々に試打をしてみるのが、唯一の必勝法です。
『ST-X 220 チタンフェアウェイウッド』は、万能ではないですけれど、個性があって、面白いクラブです。
試打クラブスペック
ヘッド素材 :α-β系チタン(Ti811)
:クラウン・カーボン
フェース素材:β系チタン合金(2041Ti)
ヘッド体積 :190cc
ロフト :15度
ライ角 :59.5度
シャフト :TOUR AD GM D(S)
長さ :43.25インチ