アイアンは本当に“いい意味で”何もいうことがない(塚田)
前述したとおり、NEW スリクソン Zシリーズはやさしさ、許容性を高めているが、アイアンも同様でヘッド形状を若干大きくし、包み込むようなイメージを持たせている。アイアン型ユーティリティの『Z U65』もアイアンの流れを汲み、アドレス時の安心感を向上させている。杉本氏によるとアイアンの進化の最大のポイントは新設計“Tour V.T.ソール”。V字型のソールにプロのフィードバックを採用し、バックサイドのソールを削って、抜け感を向上。またトゥ・ヒール側に丸みを持たせることでどのような傾斜のライにも対応できる抜けの良さが実現されている。
「特にヒール側の引っかかりを解消し、塚田プロにも“抜けがさらに良くなった”“ラクに上がりやすくなった”と言って頂いています。流れを汲むアイアン型ユーティリティも、もともと『Z U45』を気に入ってもらっていましたが、『Z U65』は“ラインが出しやすくなって安心して振れる”とさらに気に入っているようですね(杉本)」
塚田を初優勝に導く最後のピースとなった、NEW スリクソン Zシリーズ。メーカーサイドが戦えるギアを開発し、選手がクラブを信頼する…まさに両者の力が結実した勝利といえるだろう。
文・標英俊