ショットロボットの実演に、参加者から驚きの声があがった!
このテストセンターでのボールフィッティングは非常に人気で、現在、かなりの高倍率になっているという。2時間のプログラムで参加するのは6名。まず、施設内を見学してボールの知識を学んだあとは、2人1組になり、ドライバー、アイアン、そしてアプローチとパッティングでボールの打ち比べを行う。無料で開催しているということだが、お金を払ってでも参加したいというゴルファーも多いのではないだろうか。
2時間のプログラムのうち、「ボール選びでゴルフが変わる」という動画を見る。これはボールの基礎知識を説明するものだ。
まずは、バックスピン量4000回転/分の弾道を打つ。高く放たれた弾道は先へ行ってフワリと伸びて落下する。見た目はナイスショットに見えるが、飛距離は202ヤード。
次に、バックスピン量2000回転/分のボールを放つ。弾道はライナーでズーンと飛んでいき、飛距離は222ヤードだった。どちらの弾道もボール初速は60m/sに設定。その他の条件も全て同じでの実験だ。つまり、スピン量の差だけで20ヤードの差が出たわけだ。これには参加者から驚きの声があがった。
さらに、ボール初速、打ち出し角は同じで、バックスピン量を0回転/分にしてテストした。これはサッカーで言うところの無回転ボールのようなものだ。人間では再現不可能な弾道だが、ラウンチャーなら事も無げに可能にしてくれる。無回転の弾道は、打ち出されてから空中でブルブルッと不規則に揺れて、はるか手前で失速した。つまり、低スピンになったことで飛距離アップするケースは多いが、スピン量が減りすぎると弾道は不安定になり、失速しやすくなる。
飛距離と安定性を両立する適正なバックスピン量の目安は、2000〜2500回転/分になるという。多すぎても少なすぎても良くないことを実際の弾道が教えてくれる。その後は、1日に800球から1000球ものボールを打つというショットロボットの実演を見てから、いよいよ実際にフィッティングの開始となる。
機械ではなく、生身のゴルファーが打ってみて、実際にどのくらいの弾道の変化があるのだろうか。次回からは参加者の計測データをもとに、ボールフィッティングの詳細について紹介してみたい。
【関連記事】
ボールの違いで、ドライバー飛距離が最大30ヤード以上も変わった! ブリヂストンボールフィッティング (2)
スピンで止めるか、高さで止めるか? ボールの違いはアプローチで分かる ブリヂストンボールフィッティング (3)
経験豊かなスタッフが、ツアープロのようなボール選びをサポート ブリヂストンボールフィッティング (4)