次は『FLASHサブゼロ』を、前作『EPICサブゼロ』と比較
P編 「………。(画像1枚しかないのに、なんてプレッシャーだよ…)ウェートが後ろも前もフェース側に移動してるね。若干だけど小型化して見えるし、浅重心化して重心距離も少し短くなった可能性が高い。これが当たっているなら、今までよりも操作性を上げに来たと想像がつくね。長岡の元エース『EPICサブゼロ』(US仕様)も操作性は良くなかっただろう?
それに、こっちもやけにネックが短くなってないか?おそらく、『FLASHサブゼロ』は、ネックの始まる位置が今までよりも下にズレた可能性が高いと私は見るね。我々PCMラボでは【ホーゼル下の長さが短い】と専門用語を使っているけど…」
筆者 「ちょっと! マニアック過ぎる発言は禁止ですよ! でも、もしそうだとしたら性能はどうなるんですか? 目的はただの低重心化?」
P編 「そういうこと。特に大手海外ブランドはカチャカチャが付くと、シャフト先端の始まる位置が宙に浮いた形になるからね。若干だがシャフトも短く使うことになるし」
筆者 「ぐっ……、どマニアック……。『FLASHサブゼロ』には、サブゼロ史上初のペリメーターウェートが付いた!とか、前作よりも後ろへの長さが2ミリくらい短くなったとか、他に語るべきポイントがあるでしょうよ!」
筒 「(無視して)画像を注意深く見てみると、こちらもFPが増えたような気がします。ペリメーターウェートが付いたのは喜ぶべきことですよね。ウェートが真ん中の時がデフォルトだとして、両極に動かすとプラスマイナス1.5〜2.0ミリくらいは重心距離を動かせるはずですし。おそらく、『ROGUEサブゼロ』よりもつかまりと操作性を上げる方向になったはずだと思うんですよね……」
筆者 「え、なんで『ROGUEサブゼロ』が出てくるの?いま画像を比較しているのは『EPICサブゼロ』ですよ?」
筆者 「つまり、『FLASHサブゼロ』が『EPICサブゼロ』の後継だとしても、同じものを作る必要もないし『ROGUEサブゼロ』との併売だけに、毛色を変えていると?」
P編 「そうだね。ヘッドスピードが43m/sくらいのアマチュアの声として、『EPICサブゼロ』は上がらず、つかまらないとの声も聞いたし。印象としては、つかまり控えめで中打ち出し&低スピンの『EPICサブゼロ』、つかまりが高まり中打ち出し&中スピンの『ROGUEサブゼロ』と来ていたから、一転して高打ち出し・低スピンのつかまる『FLASHサブゼロ』となっても全く不思議じゃないだろうね」
筆者 「勝手な言い分というか、ただの願望じゃないですか!」
筒 「いやいや、さっきの村田さんの話を聞いてました? もしネックの位置が下にズレたのが本当なら、同じ長さでもシャフトが1センチくらい伸びたってことですよ? 長尺化したのと同じだし、打ち出し角は過去の2作より絶対に上がるはずですよね? ボクの脳内試打&計測では、『FLASHサブゼロ』は【高打ち出し・低スピンマシーン】というのがファイナルアンサーです!! しかも、カチャカチャ嫌いの人でもフィーリングとして使いやすいというねっ」
筆者 「ぐっ………。(言い返せねぇ…)『サブゼロ』についてはもういいです!それより大事なことを議論しないと。冒頭の【ドライバーはAI時代へ。】について、2人とも何も語らないのはおかしいでしょ!」
AIはどこに入ったの? 何が良くなる?
でも、テーラーは【AI】のキーワードは一切出していなかった。というわけで、テーラーの【ツイストフェース】を上回るアマチュアゴルファーのインパクト傾向のビッグデータ解析をAIでやってきたということじゃないか?」
筒 「まぁ、そう考えるのが一番自然ですよね。ボクはさらに突っ込んで、インパクト解析だけじゃなく、スイング解析も含めて、【スイングを可能な限り自動化できる】AIの使い方をしていると予想します。ほら、我々PCMラボにも2500人以上の動作解析『GEARS』のデータがあるじゃないですか。アマチュアのスイングデータはエプソン『M-Tracer』を代表に、かなり溜まっているはずですし」
筆者 「なんか、お二人とも発想が貧困というか、夢がないなぁ…。ボクはAIと聞くと、クラブにチップを埋め込んで、インパクトの衝撃でデータをクラウドに転送する機能とかを想像しちゃいますけどね…。ほら、コブラ『F8』シリーズのグリップエンドの機械みたいに…。溜まったビッグデータをAIが解析して、最適解の処方箋をくれるサービス開発をしたとか…」
P編 「フン。実現可能性を考えろ。どうやってヘッド内にチップを入れるんだよ! しかも、まったく面白くも何ともないアイデアだ。それこそ、【フラッシュアイデア】レベルで、ただの思いつき以下だろ!」
あれなんて、昔のキャロウェイの【S2H2】のショートホーゼル理論と被るわけでしょ? これをキャロウェイ愛と呼ばずしてなんと呼ぶんですか!『EPIC FLASH』には【キャロウェイ愛】の【AI】が入ったってことでしょ〜〜(したり顔)」
P編 「(呆れてうんざりした顔で)そだね〜。(遠い目)」
筒 「(ハッとして)すみません、ボクの妄想力がフラッシュ、いや、スパークしちゃいました…(またスベっちゃった…)」
P編 「(さらに冷たい目で)そだね〜。長岡、そろそろいいかな? イライラして、ビール瓶とカラオケのリモコンが必要な気がしてきたよ…」
筆者 「………。(村田さん、頭かち割りはダメだって!引退しちゃう気ですか……)ちょっと!筒さん、スベリ芸を出すのは一向に構わないんですが、どうせ出すなら【脳内試打恒例のスベり顔芸】にしてほしかったですよ…(絵になんねぇじゃん!)」
筒 「(シュンとして)次回までに【AIの顔芸】を考えときます……。(でも、AIってどんな顔芸すりゃいいの?能面?)」
Text/Mikiro Nagaoka