ピンゴルフジャパンから、新作パターのアナウンス。「パターの再現性を高める“視線”に着目した【結果は、視線で決まる。】パター『SCOTTSDALE TEC』を4月9日より、全国取扱店舗にて発売いたします」と同社。34インチと37インチを用意し、税込71,500円で展開される。
事前に記者も詳しく説明を受けたが、同社が長年研究してきた分野に一定の答えが出た意欲作で、パターが「なぜ外れるのか」の根本原因を追求した結果、同社が行き着いたのは、技術以前の問題である「人間の視線と集中力の関係」だった。
■ キーワードは「クワイエット・アイ」
背景には、カナダのスポーツ神経科学者、ジョーン・N・ヴィッカーズ氏が提唱した論文「クワイエット・アイ(集中力)」がある。ハンデ4以下の上級者は、ボールを打つ直前の視線が安定する時間が【2秒から3秒と長い】のに対し、初級者は1秒から1.5秒程度と極めて短い。
この「視線の静止」が集中力の深さを表し、プロが1.5mを約77%の確率で決める一方、アマが50%程度に留まる決定的な要因の一つだと言う。新作は、この「狙ってから打つまでの時間」に着目し、アマチュアでも自然にプロのような深い集中状態を作れる設計を取り入れた。
■ 集中力を引き出す「EYE-Qテクノロジー」
それが、製品名「TEC(Tour Elevated Concentration)」の由来でもあるツアー選手の要求を反映した「EYE-Qテクノロジー」だ。具体的には、白いヘッドに黒いドットを配置。線と組み合わさるが、これは単なるアライメントではない。PINGは数十年「EYEトラッキング」という視線の研究を選手やアマと行ってきた。
人の目は、特徴的な一点に自然に目が奪われる性質を利用し、構えた瞬間に「黒いドット」へ視線を吸い寄せ、脳を「クワイエット・アイ」の状態へ導く。このEYE-Qの有り無しで、試したプレーヤーの視線は安定し、打ち出し方向で5%、ショートパットで6%、ミドルパットの距離感で12%も改善が見られたという。1ラウンド換算1.1打も差が付く計算だ。
■ ブレード好きも『オンセット』には注目を!
今回ラインナップされたモデルは、ドット効果を最も発揮できるマレット型に特化している。『HAYDEN』『KETCH 4』『同ONSET』『ALLY BLUE H』『同ONSET』とある中で、最も注目したいのは、鈴木愛やトニー・フィナウなど【元々ブレードユーザー】が移行して結果の出ているオンセットモデルになる。
クランクネック・ブレードがエースの記者も全機種を試したが、『KETCH ONSET』と『ALLY BLUE ONSET』が双璧の結果の良さ。中でも、『ALLY BLUE ONSET』のテークバックの引きやすさが群を抜いており、ブレードよりもミスヒットに強いことを実感。引きやすさの正体は、重心をシャフト軸線に近づけアンサーのような操作性に近くなっているからで、『ANSER 2D』の生みの親のフィナウが即座に移行できたのも頷ける。また、鈴木愛もこう言う。
■ マレットとブレードの「いいとこ取り」が狙い目
「私は普段、ブレード型のパターを好んで使用していますが、シーズン中に感覚が鈍ってくると、構えた時の安心感を求めてマレット型を使うこともあります。この『ALLY BLUE ONSET』を試したとき、ブレード型のように操作できる感覚を残しながら、マレット型の安心感も同時に得られるようなフィーリングに驚きました。ブレード型の操作性とマレットの安定感、 いいとこ取りのパターだと感じました。私のように“操作できるマレットがあればいいな”と思っている人におすすめです」(鈴木)
本日開幕した「ダイキンオーキッドレディス」では、鈴木愛以外にも続々とこのパターを実戦投入する選手が続出。宮澤美咲は『ALLY BLUE H』、上原彩子は『HAYDEN』、徳永歩が『ALLY BLUE ONSET』を投入しており、コーライグリーンをどう攻略するかにも注目だ。(編集部M・K)