リシャフトの入り口に最適な高コスパアイテム
ゴルフクラブにおいて、シャフトは振り心地や弾道に大きく影響する重要なパーツだ。それだけにプロや上級者になるほど、シャフトに強いこだわりを持ち、自分好みのモデルにカスタムする人が多い。
一方、シャフト交換に興味があっても、一歩踏み出せないゴルファーも少なくない。シャフトをカスタムするには少なくないコストがかかるし、交換した後で思うような結果が得られないかもしれない不安もあるのだろう。そんな人にリシャフトの入口としてぜひ試してほしいのが「ゴルフパートナー」が取り扱う純正シャフトの“単品買い”だ。
純正シャフトは基本的に、標準装備されるヘッドとのセットで販売される。アフターマーケットのカスタムシャフトと違って、単品で購入するイメージはあまりないかもしれない。ゴルフパートナーでは、クラブの買取やリシャフトを行っているため、純正シャフトを単品でも販売しているのだ。
しかも、その価格は4000〜6500円と非常に安価(※モデルや状態によって変動する可能性あり)。同じメーカーのヘッドを使う前提であれば、スリーブ付きのシャフトが安価に購入できて、弾道や振り心地が変化し、コスメが変わることで気分も一新される。カスタムモデルよりも手軽に、シャフトを交換する醍醐味を味わうことができるのだ。
キャロウェイのおすすめセットは『エリート』×『パラダイム』の純正シャフト
今回はゴルフパートナーの峯明弘氏と村岡貴仁氏に、キャロウェイの過去4年間のドライバーヘッドと純正シャフトをさまざまに組み合わせて試打をしてもらった。
キャロウェイは1年おきにウッドの新製品をリリースしている。その中で、叩いて飛ばせる性能のモデルとつかまりとやさしさを高めたモデルを隔年で出す傾向がある。最近で言えば『エリート』シリーズは叩ける傾向が強く、その前年の『パラダイムAiスモーク』シリーズは寛容性が高くなっている。
「純正シャフトもヘッドと同じ傾向があり、叩けるモデルと走るモデルを交互にリリースする傾向があります。『エリート』の純正シャフトはしなりが少なめで挙動が安定するので、思い切って叩けます。一方、『パラダイムAiスモーク』は鋭いしなりでヘッドが走ってくれます。どの年のヘッドに装着された純正シャフトか調べれば、おおよその性能を知ることができますよ」(峯氏)
「同じ叩けるタイプの純正シャフトでも、トルクを絞ってとことん動きの少ないモデルもあれば、適度なしなりのあるモデルもあります。年度によって特徴がありますので、純正シャフトを替えて試打を行うと、明らかな振り心地、弾道の違いが見られました。叩ける特性で違う年の純正シャフトを選ぶのも良いですし、叩ける年のヘッドに入る特性の純正シャフトをプラスするのも面白いですね。低コストで大きな変化が得られるので非常におすすめです」(村岡)
さまざまな組み合わせを試す中で、峯氏と村岡氏が「叩けて、つかまる」振りやすさを感じたのが『エリート』と『パラダイム』の純正シャフト『ベンタスTR for Callaway5(S)』のセットだ。
「『エリート』に元々装着されている純正シャフトは、5Sで58.5グラムと重めで、振動数も241cpmと硬めに設計されています。一方、『パラダイム』の純正シャフトは同じ5Sでも53グラムと軽めで、振動数も236cpmに抑えられています。叩ける特性を残しながら、楽に振れるようになります」(村岡さん)
「『パラダイム』の純正シャフトは落ち着いた挙動でタイミングが取りやすく、それでいて剛性のコントラストがあって、適度につかまる感覚があります。叩けるしっかり感とボールをつかまえてくれる安心感のバランスが絶妙です。コスメ的にもマットなカラーで質感も良いのでおすすめです」(峯さん)
ちなみに『パラダイム』の純正シャフト『ベンタスTR5 for Callaway(S)』は中古平均価格4,000円(税込)で単品販売されている。(※価格は2026年2月末現在のデータを参照。実際の価格はフレックスや傷の状態などで変動)
もしキャロウェイのヘッドを持っているなら、試しに買ってみても損はない価格と言えるのではないだろうか。
【モデル解説1】『ベンタスグリーン50 for Callaway(S)』
ここからはキャロウェイの過去4年間にリリースされた純正シャフトのスペックや特性について解説していく。まずは2025年モデル『エリート』の純正シャフト『ベンタスグリーン 50 for Callaway(S)』だ。
キャロウェイの過去4年間の50グラム台の純正シャフトの中では、最も重く、トルクも締まっているモデル。余分なしなりがなく、スイング中のヘッド挙動が安定するので、ゴルファーの感覚で弾道をコントロールすることができる。パワーに自信があり、クセのない挙動のシャフトを求めるゴルファーにピッタリな純正シャフトだ。
【モデル解説2】『テンセイ50 for Callaway(S)』
2本目は2024年モデル『パラダイムAiスモーク』シリーズに採用された『テンセイ 50 for Callaway(S)』だ。
トルク5.0と多めの設計で、シャフトの先端が鋭くしなることが特徴。キャロウェイの純正シャフトの中でもとりわけつかまりに特化したモデルだ。グリップが細めでフェースターンさせやすくなっているので、スライスなど、右のミスをカバーしたいゴルファーにおすすめ。
【モデル解説3】『ベンタスTR5 for Callaway(S)』
3本目は2024年モデル『パラダイム』の純正シャフト『ベンタスTR5 for Callaway(S)』だ。
53.0グラムと軽量で振り抜きやすく、しなり少なめでタイミングが取りやすいモデル。叩ける特性がありつつ、ヘッドの戻りの良さがあるので、程良くボールがつかまってくれる。性能バランスが良く、幅広いゴルファーが振りやすさを感じられる純正シャフトだ。
【モデル解説4】『ベンタス5 for Callaway(S)』
最後は2024年モデル『ローグST』の純正シャフト『ベンタス5 for Callaway(S)だ。
中調子の落ち着いた挙動でインパクトを安定させつつ、先端の程良い走り感でボールが上がって、つかまる。52.0グラムと軽量で、振動数も234cpmに抑えられているので、パワーがなくても楽に振ることができる。性能バランスに優れていて、年代が古い分、コストも安い高コスパな純正シャフト。
純正シャフトを単品で購入するというのは、今まで考えたことのない人がほとんどだろう。しかし、カスタムモデルに比べて安価に購入でき、同じ5Sを選んでも振り心地が確実に変わってくれる。コストをかけずに手軽にリシャフト体験をしたいなら、試してみる価値ありだ。